島田洋七の子供の頃の話です。<BR>だまされるように母親の元から祖母のもとへと少年は送られます。<BR>由緒正しい貧乏とばあちゃんは生活をわらいます。<BR>少年はわらいの中ですくすくと成長します。<BR>そして祖母の家から旅立つ日が来ます。<P>物事を嘆きすぎる私たちに<BR>説教くささなく,まっとうな喜怒哀楽を教えてくれる本です。<BR>あーおもしろかった。
ずっと絶版になっていたので文庫になったと知ってすぐに買いました。期待通り! 読んでいて心がぽかぽか暖かくなってくる本でした。洋七さんの思い出話はどれもとても優しさや暖かさに満ちています。「同じ人や出来事に遭遇しても、その経験がすてきな思い出になり宝物になるかどうかはその人の物の見方や考え方次第なんだなぁ」みたいな事をしみじみ感じました。洋七さんはとても純粋できれいな心で物事を見て、感じてきた人なんだと思います。だから、洋七さんを巡る人たちは皆とても人間味があって素敵だし、どのエピソードも暖かい。おばあちゃんの生き方もとびっきりステキだけど、それを描いている洋七さんの、おばあちゃんを思う暖かい気持ちがびんびん伝わってきて泣けました。私も、このおばあちゃんや洋七さんのように、困ったことが起きてもでーんと構えて笑い飛ばしながら、いろいろな人と素敵な関係を築いていきたいと思いました。
私は漫才師としての島田洋七が<BR>昔からあまり好きではなかったんで<BR>この本が売れてるのは知っていたけど<BR>あまり読む気がしませんでした。<BR>でもちょっと手にとって読み始めたら<BR>これは!!!<BR>という感じで最後まで一気に読んでしまったのですわ。<BR>とにかく軽快で面白い!<BR>その面白さはコントやレベルの低い流行語だけの漫才なんかとは<BR>まるで異質な面白さで<BR>私の中での島田洋七が<BR>昔の漫才師のイメージからすっかり脱していて<BR>言葉をおもしろおかしく繋ぎ合わせて笑いを取れる<BR>「芸人」って感じに変わりました。<P>彼の人生そのものも実に面白い。<BR>でも、この本で発揮された島田洋七の表現が絶妙に良かった。<P>最後にピックアップしてある<BR>ばあちゃんの語録もいい。<BR>それにまつわる話にじぃ~んときたものも沢山あります。<BR>私は運動会の弁当のエピソードが一番じぃ~んと来ました。<P>これは大人だけじゃなく、<BR>子供にも面白さがわかると思う。