大変な本が出ました。日常診療で誤診しやすい疾患の誤診例を実際に上げ、誤診しないためのポイントを簡明に指摘しています。洋書で類似の本がありますが、日本の実情とはやや異なる点もありますので、この本が存在することの意義は大きいです。疾患概念の解説も明快です。ともかく、この本の一部でも読めばその分だけ診療能力が上がります。
待望の医学書です。臨床に携わる者にとっての必読書と言っても過言ではありません。今までの医学書に載っていない実践的なclinical pearlsが至る所にちりばめられています。例えば、BPPVのDix-HallpikeテストやEpley法(耳石再配置術)、Fitz-Hugh-Curtis症候群などを、これだけ懇切丁寧に説明している医学書はほとんどないと思います。読んだ瞬間から臨床の現場で役に立つ本です。文句なしの星5つです。
失敗から学ぶことは大切と分かっていながら、医師の世界ではあえて失敗を追求することは少ない中で、これまでの常識を破った、新しいコンセプトの本だと思います。<P> 内容に関しては症例呈示形式で、外来診療で「いたいた、こんな人」と思うようなものの中から、「こんな鑑別診断は思いつかなかった」というようなものも多く、プライマリ・ケア医のレベルアップor初心に立ち返るのに必読であると思います。<BR>忙しい日常のなか、余った時間でも1項目読めてしまうのも良いです。<P> 明日からの一般外来を、充実した気持ちでできることうけあいです。