楽器の奏法通りじゃなくてもDTMならオーケストラ風に曲が奏でられる。そう思う人は読んでみたら伸びるかもしれません。<BR>この本を読んだら、SONAR LEやCubase LEみたいな無償バンドルソフト程度のシーケンスソフトと、最近流行の再生特化型ソフトウェア・サンプラー音源と組み合わせて音楽をやってみたいな、案外良いものが出来そうな気がする(この本には作曲法についての論述は無い)、という気になります。
私は音楽大学を出て、現在音楽を教える仕事をしています。音大出、というと何でも知っているように思われるのですが、実際自分が専攻した楽器以外はあまり知識がありませんでした。アンサンブル指導の時など、慌てて管弦楽法の本を開くこともしばしば・・・でもこれが難しく、知りたいことがどこにあるのか分からない。この本はやさしい管弦楽法として私の必携の書となりました。それぞれの楽器の機能や個性、他の楽器との関わり方など、とてもわかりやすく書かれています。また具体的な譜例も豊富で、様々な場面に応用することが出来ます。指導だけではなく、スコアーを読んだり、オーケストラの演奏を聴く時にも新しい発見があり音楽の楽しみが広がりました。DTMをより楽しみたい人はもちろん、私はむしろ生で音楽を楽しみたい人にお勧めしたい。