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| モーツァルトの音符たち―池辺晋一郎の「新モーツァルト考」
(
池辺 晋一郎
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テレビのN響アワーでおなじみの池辺晋一郎氏が、軽妙な(でも計算された)語り口で、モーツアルトの楽譜を解きほぐし、作曲の舞台裏を覗かせてくれる。音楽学者の目線ではなく、作曲家・演奏家の目線で、音楽に内在するダイナミックスや仕掛けを説明してくれる。こちらも「そうそう」と相槌を打ちたい部分や、知っているつもりで「目からうろこ」の部分もある。特にテーマとメロディーラインの力学を語った「交響曲40番の生態」や自然に見える曲想の裏に緻密な計算があることを明かした「ヴァイオリンソナタ ホ短調」などは秀逸。<BR>思わず、2年前に発行された同じ著者による「バッハの音符たち」を読み返してしまった。(こちらも同様の名著)
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