クラシックに興味があるけど、どんな曲があるのか、<BR>どの演奏家がいいのか、全然わからない。<BR>5年前の僕のことです。<BR>この本の前身、クラシック名曲名盤300を頼りにCDを揃えました。<BR>そして、待望の21世紀版が出版されました。<BR>興味のある曲×興味のある演奏家の2軸でページを検索して、上位3位<BR>までのCDをとりあえず聴くのがおすすめです。<BR>解説を参考に、1枚目はオーソドックスな演奏、2枚目は独創的演奏、<BR>3枚目は歴史的演奏で揃えるといいと思います。<BR>とりわけ、シリーズ第一巻である本書は、<BR>3B(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)とショパンまで<BR>入っているので、内容は非常に充実しています。<BR>1巻だけで、クラシックの8割をカバーしているとさえもいえます。<BR>2巻はモーツァルト、マーラーなどが、<BR>3巻はシューベルト、ワーグナー、ラヴェルなどが紹介されています。<BR>しかし、3B+ショパンの第一巻ほどインパクトはないと思います。<BR>初心者や、予算に限りのある人は1巻だけでも十分だと思います。
閉鎖集団の同人誌。<BR>入門者をクラシック嫌いにするダメ本。
この手の本は賛否両論あると思いますが、比較的最近のCDも掲載されており、何人かの評論家の評価が書かれているので、客観性が高くCDを買うときの参考になります。<BR>確かにもっとも評価の高いCDを買い集めると奇妙なコレクションになってしまいますが(こんなことはしないと思いますが)、良いCDに出会う可能性は明らかに高くなります。私は30年近くクラシックを聴いていますが、最近でも新しい演奏家のCDを買うときは、この手の本を参考にしています。この手の本や雑誌を参考にCDを買って気に入った演奏に出会うと、その演奏家の他のCDを買ったりしてコレクションを増やしています。この手の本のお陰で、多くのすばらしい演奏や演奏家に出会うことができました。<BR>特定の評論家の書いた書籍は、読み物としては面白いですが、その評論家の好みや演奏家に対する思い入れがあるので、真に受けて買うと失敗することが結構多いです。特に昔の演奏家にしがみついている評論家は最悪です。CDは生演奏ではないので、ステレオで聴くCDとして、録音の良し悪しを含めて冷静にCDそのものの商品価値を評価して、我々に伝えてくれる評論でないと意味がありません。この意味でも複数の評論家の評価を掲載している本書はデータとして意味があります。<BR>また、この本に掲載されているCDは話題になったものがほとんどなので、ある程度自分の好みが分かってから、辞書代わりに使う方法もあります。CDに比較すると安価な本なので、CDを買ってから失敗したと思うことを考えると、買って損はないと思います。後は貴方の使い方次第です。間違ってもこの本にCDを買わされることのないように・・・。