源さんこと井上源三郎が主人公の新撰組は初めてだろうか?<BR> 近藤、土方、沖田を脇役に従えて、人情味ある源さんの活躍を軽快に描いている傑作といえよう。<BR> 特に最終章は秀逸。ほとんどの隊員が死んでしまう新撰組だけど、涙の中にさわやかな風が吹くといった感じ。
2時間くらいで読めました。キャラも「組!」がキャラそのままなのは、番組放送のあとに書かれたものだけに「これはいいの?」と思っちゃいましたけど。「組!」があってできた企画なのかな。捕物帖とはいえ、ミステリ要素はなしです。伏線もちゃんと繋がってない。でも、息抜きに読むのはいいと思います。ついこの間出た新撰組小説を読んで、それがずっしりお腹に染みた傑作だったので、私には物足りなかっただけかもしれません。けど、このくらいの薄めの内容だったら単行本で買うのは惜しい。この作者のは時代文庫が手軽ではまるかもしれませんね。
この本は短編集で結構気軽に一気に読めてしまいました。<BR>私的には二人総司と伊庭君が出てくる新選組恋騒動が<BR>お気に入りです。<BR>どの作品にも源さんのやさしさがあふれた作品で<BR>今まで土方、近藤、沖田の影に隠れて陽の当たらなかった<BR>源さんを主役にしたのはとても良いと思います。<BR>それにどの作品にも地味だけれど正直で真面目で<BR>やさしい源さんの思いやりがじーんときます。<P>ただ私はあまり短編集は読んだという気がしないので<BR>星を2つ減らして3つにさせて頂きました。<BR>今度はできれば秋山さんの伊庭八郎主役の長編を<BR>読んでみたいですね