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不幸な子供 ( エドワード ゴーリー Edward Gorey 柴田 元幸 )

『サウスパーク』『シンプソンズ』などなどのテレビアニメと同じく、<BR>モラルを忘れて読むのがゴーリーの楽しみかた。<BR>特に、この『不幸な子供』に関しては、それがとても顕著だといえる。<BR>普通に読めば「うわ、ひでえなあ。こんなもんいちいち書くなよ」<BR>と思ってしまう読者の方々も多いだろうが、モラルさえ忘れてしまえば、<P>これほど爆笑できる本も多くはない。<BR>ラスト数ページは、腹を抱えて笑いっぱなしである。<P>ゴーリーなりのサービス精神とユーモアといたずら心がたっぷり詰まった一冊。<BR>これは、棺の中にまで持って行きたい一冊だ。

この本は好きな人と嫌いな人がはっきり分かれる本だと思います。<BR>私自身は…あまり好きになれません。。<BR>でも好きではないけれど、気になってしまう本という感じです。<P>読み進めるごとに底なし沼の深みにはまっていくような不幸の連続。<BR>全く救いようのない結末まで、ただ淡々とドライに話は描かれています。<BR>気分が悪くなるような不幸の話なのに、恐ろしいほどの絵なのに、<BR>そのものにどこか芸術性を感じてしまうのは私だけでしょうか?<P>ゴーリーの独特な世界に浸りたい方にお薦めです。

 これは不幸な子供の話だ。とくに救いはなく、かといって不幸のクライマックスもなく、不幸で始まり不幸で幕を閉じる。不幸をこれほど正確に書いた物語を私は初めて読んだように思う。たいていの文学作品は光を際だたせる陰として不幸を取り扱う。しかし、この作品はちがう。不幸というものに真正面から取り組んでいる。だから感動したり、かわいそうで涙がでたりするような不幸な話とはちょっと違う。私達はそこに不幸というものをしっかりと見てしまい、言葉を失う。

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不幸な子供&nbsp;&nbsp;&nbsp;人気のゴーリー、邦訳第4弾の本書は、文字どおり不幸な少女の物語。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;ある日、軍人の父親にアフリカ行きの命令がきた。それが、主人公シャーロットの不幸のはじまりだ。以来、父の戦死、落胆してたちまちやつれ死ぬ母、ただ1人頼みの叔父は、こともあろうにレンガの落下で脳天を割られ、あっという間に孤児になるシャーロット。寄宿学校へ入れられるが、そこでもいじめられて脱走、悪人の中へ。ところが、死んだと思われていた父が生還。あろうことかそれがさらなる不幸のきっかけになろうとは…。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;苦労や不幸があっても、ハッピーエンドでカタルシスにもっていくのがお話の定型だとすれば、これは、ページを繰るたび不幸また不幸、不幸のどん底へまっしぐらの、型破りなお話。でも、これだけ徹底して悪いことが続くと、「ここまでやるか!」といっそ小気味よく、しまいに笑いがこみあげて、それなりに浄化もされるから不思議だ。有無を言わさずどんどん進むテンポのせいか、気品ある訳文のおかげか、それとも、私たちの心の奥に隠れていた、人の不幸を喜ぶ悪いタネが、意地悪なゴーリーに暴かれての苦笑なのか。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;白黒の、緻密なペン画の1コマごとに、トカゲとコウモリが合わさったような、怪しい生き物が見え隠れしている。そいつが、シャーロットの不幸をいつものぞいている。そしてその小怪獣の目は、絵の中から、本書を見ている私たちのことも、見つめ返してくるようだ。(中村えつこ)
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