12歳になったある日、セヴァンはリオで環境サミットが開かれることを知りました。「地球のことを大人達に任せておけない。」セヴァンと4人の子どもたちはカンパを募って、リオまでの旅費を作ります。<P> リオに着いた子どもたちは、リオに集まった大人達、NPOに必死で働きかけ、ついに6分間だけ、サミットの演壇でスピーチするチャンスをつかみます。この本は、1992年、世界の指導者を前にセヴァンが語った6分間のスピーチを記したものです。<P>「私が環境運動をしているのは、私自身の未来のため。」そう、セヴァンは言い切ります。<P>「どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。」<BR> 坂本龍一も泣いた、12歳の少女の言葉を聞いてください。
ISO14001が1992年のブラジルのリオで行なわれた地球環境サミット(186カ国参加)の流れを受けて制定されたものであることをご存知でしたか?この本はその地球サミットで12歳の少女が行なったスピーチを中心にかかれているものです。世界各国のリーダー達が流れる涙を押さえられなかったすばらしい感動のスピーチに触れることができます。読む時間は15~30分もあると読み終わってしまうないようですが、心にきっと響くはずです。<P>自然礼賛の考えが、資本主義の考え方と合致しないと考えるのは早急でしょう。こんなことをベースにして、企業の活動を通しても、日々の経済活動を通しても実行できることが実は身の回りにはたくさんあります。でも、この本に感動してもらっても、指をく!えて見ているだけでは何も実現しません。何事も達成するには強烈に思い、それを実行することですよね。ただし、この本を通してセヴァン・スズキさんの個人崇拝や単純にボランティアだけに偏った人になってしまうのはあまりに世界に与える影響が少ないのではないでしょうか。彼女のすばらしさやボランティア活動を否定しているわけではなく、自然崇拝の姿勢を持つ事こそ重要で、そこをベースに企業の視点、消費者の視点からの経済活動を通して実現できることもあるはずだということを忘れてはいけないと思います。この本はわたしたちと自然は一体であることに気付くきっかけを与えてくれる本になると思います。<P>全ての日本人に、人類に読んでもらいたい本ですが、私見では企業でISO14001の取得に向け!て考えていらっしゃる方、ISOの審査員の方、ISOのコンサルタントの方また、ISOの取得後、仕組み自体が形骸化してしまっている方にはぜひお薦めの1冊です。あなたの会社の活動は何のための経済活動なの?
セヴァンの言葉は水源です。<BR>ここから下流の私たちに向かって流れ出す。<BR>変わるのは私たちで、<BR>また水蒸気になって、上って、<BR>水源池に還っていく。<P>環境を守るその方法は書いてないけど、<BR>そんなの全部書いてたら図書館一つ分要るし、<BR>ひとそれぞれに得意な方法で、<BR>その時代に必要なことを、<BR>自分で見つけてやればいい。