難問題と言っても、むやみやたらに煩雑な問題は目につかない。難関題と呼ばれる大学の入試物理で、どの程度まで要求されているのかのレベルが分かる良書。類書の「名問の森」は、どちらかというと直感的、イメージできてわかりやすい解き方をしているが、こちらはやや式変形がテクニカルなところもあり、どちらにとってもそれぞれ長所となっている。<P>個人的には、エッセンスで直感的なとき方を学んで、難系で問題を解きほぐす力をつけるのがもっとも良いと思われる。
一流の難関とされる大学,学部をめざす受験生のバイブル.<BR>この程度の問題が難なくこなせるようにならなければ,<BR>そのレベルでの合格など絵に描いた餅でしかない.<BR>高望みなだけの見栄張りが購入しても,<BR>所詮,消化不良を起こして,積読(つんどく)で終るか,<BR>あるいは,書棚でお飾りになるのが関の山であろう.<BR>そうなると,豚に真珠・猫に小判という言葉が似つかわしい.<BR>そもそも,そのような類にその真価がわかろうはずはなく,<BR>不平・不満をさえ抱きかねない.<BR>使う者のレベルが見事に露呈する教材なのである.
二十年以上前から難関校を目指す受験生のバイブル的存在。<BR>当時私は進学校に通っていなかったので、独学でこの書を習得し、<BR>他の科目とあわせて二次試験で8割以上の得点をマークできた。<BR>物理は完全に解けたと記憶している。<BR>おかげで関西の旧帝大工学部のさる学科にトップで入学できた。<BR>この書がなければ成し得なかったと思う。医学部合格ラインも突破していた。<BR>まずは例題について丁寧にトレースして理解することが必須。<BR>例題を一通り完全に理解するだけでもかなり実力は向上する。