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| DES・DDSの実務
(
藤原 総一郎
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2005年1月リリース。<BR>大手銀行で大きく不良債権が減少している、旨、のニュース・リリースがされている。その中核技術がこのDESとDDSなことは金融機関のものなら誰でも今や知っていることだ。<P>DES(デット・エクイティ・スワップ)→債務の株式化で有名なのはダイエーの処理。<BR>DDS(デット・デット・スワップ)→劣後ローンとスワップさせて自己資本にすり替えるという金融庁の指針お墨付きの方法で有名なのはカネボウの処理、といったところだろう。(●^o^●)<P>このような金融技術も多くはメイド・イン・アメリカである。本書は言ってみればその『和訳』の最新版とも言える内容だ。よーく読めば、それは不良債権をオフ・バランス化し、一度実質支配基準にはあたらないが事実上は関連会社のサービサーにターン・アラウンドさせ(●^o^●)、良くなれば本体のオン・バランスに戻す、という言うなれば不良債権のキャッチ・ボールに過ぎないことが見えてくる。オン・オフのキャッチ・ボールをしているだけで実際は変化がないのが企業の実態だ。<P>要注意債権であるわけがない先に対してDDSが有効なわけがない現実、があるにしてもこの手の技術は今後も深まっていくのだろう。深い深い闇である。(●^o^●)
DESやDDSについては再生案件において話題になることが多いが、主題として取り扱われる書籍は見たことがなかった。都銀の不良債権処理は一巡したが、地銀はまだまだの状況であり、当該書籍が活用される機会も多いものと考えられる。
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