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座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 ( 齋藤 孝 )

壁に突き当たったときに気軽に開ける本。さらさらと読める本で、自分の中でそうだろうなぁと思っていたことが、「ゲーテとの対話」からの引用文で再確認させられた。最高を知る、自分だけの師匠を持つ、論理的な思考と詩的な思考の切り替えをマスターすると日常が楽しく、充実するなど、心に留めておけば、壁を乗り超えることができそうな気がしてくる。

私は正直ゲーテの本、ゲーテに関する本というものを全く読んだことがなくその知識のなさから本書を楽しめるかどうか不安でもあった。<P>しかし著者の的確な文章と解かりやつい説明で、ゲーテの本質がわかるとは言わないがゲーテの言わんとすること、そしてその受け止め方など学ぶことはとても多かった。<P>これを導入としてゲーテに携わっていくのもまたひとつの手かもしれない。

私個人は人文科学系は苦手で、ゲーテについても<BR>全く予備知識はありませんでしたが、読み始めた<BR>ら夢中になって、2日で読んでしまいました。<P>音楽CDに例えるとベスト版のようなイメージで<BR>私のようにゲーテは全く初めてという人には特に<BR>お勧めです。原著にこだわりのある方にはお勧め<BR>はできません。<P>とはいえ、斉藤孝先生の取り上げ方が秀逸で、本<BR>当に理解している人の説明はわかりやすいという<BR>典型例で、オトクな1冊です。

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