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わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 ( 西林 克彦 )

いくつかの設問を通して、現代日本人の文章読解のあいまいさを指摘してくれます。実際の設問は小学生の教科書に記載されている平易な文章なのですが、自分が出す設問の回答は明らかに間違っているのです。<BR>なぜなのでしょうか。文章を読む際に幾度となく発生する「わかったつもり」を取り除くには・・・その答えは本文の中にあります。

例えばある事柄についての講義の準備をしていると、その事柄について理解が不十分だったと感じることがある。つまり「わかったつもり」でいたのだ。<BR>文章を読むときにも、先入観や思い込みによって「わかったつもり」になってしまっていることを、具体的な事例で読者をおとしいれながら解説している。<BR>本文にはないが、何か面白いことが書かれた本があれば、その内容を人に話してみる。相手にうまく伝わらなければ「わかったつもり」である。人に話せば記憶の定着にも役に立ちます。

人の話、書物の記述・・・いろいろ理解しなければならないものはあるのだが、いつも思うのは「わかったつもりになっていて実はわかっていないこと」つまり、理解力がないこよだ。<BR>これは人にモノを正しく伝える、というコミュニケーション能力と憩いコールの話ではないかと読みながら強く感じた。<BR>分かってもらえない、という話自体、そもそも自分がわかっていないからなんですね。

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