「お婆さんの寝室にあったモナリザの絵が怖くて近寄れない」、これが私の芸術作品に触れた最初の一歩だったことを、この本を読んで思い出しました。心地よさや安らぎを求める現代に、岡本太郎の力強い言葉は、未だに多くの人に共感を与えることと思います。今日の小さなウィンドウで広げられるインターネットの世界を前にしたとき、岡本太郎だったら何を感じ、そして何を与えるのでしょうか。その答えを持った、岡本太郎を超える芸術家たちは、本当は、身近にいるのかもしれません。
彼が記す文章もやはり芸術作品であることが、この本を読むとよく分かる。<BR>芸術が型にはまったものではならないと主張する岡本氏は、この本が世に登場した当時、まさに型におさまらない存在であっただろう。<BR>現在でもこの本の芸術作品としての存在は大きく、私は頭をガツンとやられたような、そんな大きな衝撃を受けた。
芸術とは何なのかを教えてくれる本<BR>同時に本当の生き方を考えさせてくれる本<P>八の字文化「符丁の魔術」、芸術は常に新しい<BR>アヴァンギャルドとモダニズム、<BR>「新しいといわれればもう新しくない」<BR>謙虚とは権力とか他人にたいしてではなく、<BR>自分自身にたいしてこそそうあらねばならない<P>借り物の人生にむなしさを感じている現代に<P>情熱を取り戻し、本当の生き方を教えてくれる本<P>本書こそいつまでも新しい本のような気がします