著者の友人と、「ヨーロッパへは行かない」と言い張っていた友人の旦那さまの初イタリア(初ヨーロッパ)の10日間の旅行を、イタリア在住の著者の目を通して、力まずに楽しく描いた本です。旅慣れた著者が、自分自身の体験談をぐいぐいと披露するタイプの読み物も多い中、好感度大な友人夫婦の実体験をさりげなく、随所に面白いエピソードを盛り込みながら、“間接的な旅の記録”として、楽しく1冊の本にまとめています。<P>ホテルやレストランなどの固有名詞、説明調の語りはほとんどありませんので、スイスイと気軽に読み通せます。そして、そこはかとなく現地事情、旅の雰囲気が伝わってきますので、なんだかイタリアをよ~く理解したような気分にもなれ、「私もちょっとイタリアに行ってみようかしらと“元気”が沸いてきます。情報収集用ではなく、オリエンテーション用の読み物です。
これは本当にイタリアに行きたくなった。普通のガイドブックに載ってないことが書いてある、といってもちょっと違う。裏ワザとかが書いてあるんじゃなくて、旅行をするに当たってこういう楽しみもあるとわかる内容だ。有名都市を回るだけじゃ、イタリアはわからない。もっと奥深く楽しもうと思った。