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半島を出よ (上) ( 村上 龍 )

~落日の日本経済、弱まる発言力、頼りない首相……。<BR>いかにも起こりえそう話に、ヒザをパシパシたたきながら物語に引き込まれていく。<P>ものすごい数の登場人物に閉口しつつも、<BR>まさに100人100色、様々な価値観が現在進行形でゆらめきながら成り立っている社会を映すには必要だったのかな? <BR>登場人物分の生き様に思いを駆せられるんだから、お買い得?$N~~$<BR>ありえる!なストーリーだけに、考えさせられることも多いし。<P>これだけ壮大かつ緻密な話を書けるなんて、改めて龍さんチュッ。<BR>なんだけど、(あとがきにも取材の大変さが書かれているんだけど、)<BR>取材した分はもったいないんで全部書いちゃった、みたいな、<BR>もっさり感が否めないのは残念。<BR>ワタクシ個人、ヤドクガエルをはじめとるする両生類・~~爬虫類飼育に<BR>詳しいので、特にそのあたりは聞き書きしちゃってるなぁって。~

いやー、すごいんじゃないですか、この作品は。村上龍の最高傑作でしょ。頭のてっぺんから、つま先まですべての力をつかってこの作品を書き上げたのが伝わってきますよ。やっぱ、この人は小説家だったんだなー、と思います。もう小説家はやめたのか、と思っていたけど、この職業が彼のコーリング(天職)なんだ、と感じさせますよ。本気で作品に向き合ったんですね。辺境のもの、マイノリティが、危機感をもち、ブレークスルーを起こしていく、というのは、相変わらずだけど、それは彼にとっては、引き剥がせないものなのでしょう。思想面とかのことはどうでも良くて、作品を細部まで支配する彼の想像力にとりあえずカツ目すべし。

まずはじめに、小説として非常におもしろかったです。<P>高校生の頃から村上龍の小説が好きで読んでいましたが、<BR>やはり今まで筆者が一貫して訴えてきたテーマが<BR>姿形をかえて様々な場面で出てきました。<BR>「優先順位を明確にする」とか「危機感を持つ」とか<BR>「外部の視点を持つ」とかそういった事ですが、<BR>単体で言葉にすると「なにが?」と思ってしまうこれらテーマも<BR>その比喩が話の随所に盛り込まれ、わかり易く表現されていました。<BR>そして改めて自分のことを考えてしまいました。<P>上巻では北朝鮮が侵略を始める場面あたりから、<BR>読みながら胃が痛くなったり、怒りでムカムカしながら<BR>のめりこんでいき、同時に鳥肌が立つような恐怖感を覚えました。<BR>この話が本当で自分が福岡市に住んでいたらとか、<BR>もし自分が日本の総理大臣だったら(ありえないしやりたくないけど)<BR>どうするのかなとか考えましたが、<BR>その自分の対応や行動を想像してぞっとしました。<BR>今まで考えたこともなかった物資の流通のことや、<BR>自分が親になったらとか色々なことを考え、<BR>とにかく様々な意味で恐怖を感じた小説だったと思います。<BR>もし実際に北朝鮮に侵略されたとしても、<BR>私のような一般人にはどうすることもできないので、<BR>一個人は自分の人生を充実させ、好きな仕事をして<BR>楽しく生きる事しかないと思いました。<P>寝る時間を惜しんでも読む価値ありです。

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