船戸さん初のオリジナル漫画の第三巻!<BR>やっと出たか~という待ちに待った「春の賛歌」の続編。<P>第一巻からぶっ飛びましたが、第二巻でライナスが救われ、<BR>少しホッとしてたのもつかの間、ドカンときましたね~(笑)<BR>正直、私はドロドロした話よりもサラサラした話のほうが<BR>好きなのですが、この「あんだろ」は好き嫌い関係なく<BR>読ませてしまう強大な引力を持っています。船戸さんはご自身のことを「フリーイラストレーター」<BR>と称しておりますが、「漫画家」と変えても差し支え<BR>ないのではないか?とこの作品を読んでから常々感じています。<BR>これだけ描ける漫画家さんってなかなかいませんし。<P>船戸さん恒例の加筆修正は良いのですが、<BR>一年に一冊のペースだといつ終わるんだ?!という<BR>気持ちから星一つ減らして四つ。<BR>でもオススメです!<BR>ヴィクトリア朝時代の美しくも醜い愛憎劇、<BR>ぜひお試しください。
待ってました!の第3巻。<BR>ヴィクトリア朝時代の独特の暗さ・陰湿感がよく伝わってきます。<BR>なんだろ…この雰囲気は…作者の画風が物語の本質ととてもマッチしています。<P>『エマ』は台詞を少なくして読者に余韻を残してくれているなら、こちらは台詞の多さからくる迫力と威圧感。<BR>この世界を受け入れるには相当覚悟が必要かと…。<P>ただし、1・2巻を読んで復習することをお忘れなく!<BR>『エマ』が東の横綱なら『Under the Rose』は西の横綱です。<P>作者がどのような終着点にたどり着くのかが楽しみです。