良い本に出会えて、娘と共に感謝しています。娘は中1でまだ英語は始めたばかりですが、先日ドクタースースの小説を暗唱したところから英語が好きになったようです。聖書の言葉が載っていたところも気に入りました。わたしはクリスチャンなので聖書は神の生きた言葉と捕らえています。また、創世記から、我々は被造物であり自然の管理を任されているものであること、また、被造物であるゆえに計り知れないところがあるということ(イザヤ29:16)、を聖書から理解しております。真の平和の解決は聖書の「言葉」にあると確信していますが、多くの方の魂を生かす言葉を聞いていきたいと思います。
本書には、人間の精神ってこんなにも豊かで素晴らしいのだ、と目を覚まさせてくれる14個もの名スピーチ、名文がCD付き対訳形式で載っている。その中には13歳の子供のスピーチも含まれている。人間は時々、もしかしたら絶えず、相手の立場に立つという心の余裕が無いばかりに、残酷な言動に走りがちだが、これらのスピーチや文章は読者の魂を揺さぶり、人間本来の正気を取り戻させてくれ、人間の未来に明るい希望を持たせてくれる力がある。添えられた編者のコメントも教育者としての情熱に満ちていて心地よい。
「心を動かす英語」には、古今東西14人の英語の達人たちの厳選された英語スピーチ、詩、エッセイが収録されている(付録にお手本朗読CD付き)。<P> 本書のテーマは「平和」「人権」「癒し」だと言う。アンネ・フランク、マーティン・ルーサー・キング、ヘレン・ケラー、サミュエル・ウルマンなどの「心を動かす英語」のほかに、本書は、最新の<平和を求めるメッセージ>も提供している。<9.11>のテロ直後、全米、全世界で注目を浴びた米国のバーバラ・リー下院議員の「報復戦争に反対する」演説や「イラクの子どもたちはどうなるの?」という米国13歳の少女の反戦スピーチは、圧巻だ。<BR> <BR> 日本人3人の英語作品も興味深い。ジョンレノンの「Imagine」の作詞に影響を与えたといわれるオノ・ヨーコの英文詩「グレープフルーツジュース」、津田梅子の「卒業生へ:塾長式辞」、美智子皇后陛下のIBBY創立50周年記念大会の基調演説。いずれも、人の心を打つ素晴らしいメッセージである。<P> 本書は、説得力ある英語プレゼンテーションを目指す学習者には、もってこいの独習書、また、学校教材となろう。偉人(英語達人)たちの英語を音読、暗唱して、書く英語、話す英語の両面で英語を習得できる。<P> 惜しむらくは、CDの英語録音が、本人のナマの声の録音でないことだ。美智子皇后陛下ご自身のあの素晴らしい英語、オノヨーコの英詩の朗読も聴いてみたかった。さらに、本書と反対のテーマである「戦争」を導いた米国ブッシュ大統領の演説が収録されていれば、「平和」と「戦争」の論理の違いがもっと明確に浮き彫りにされたことであろう。<P> 巻末で著者自身がユーモア交えて書いている「私を通り抜けた英語たち(英語学習遍歴)」は、読者に有益な英語学習のヒントを与えることであろう。