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運を育てる―肝心なのは負けたあと ( 米長 邦雄 )

著者は将棋界においては、第一人者でマスコミなどへの露出も多く、順風満帆な人生を歩んできた、と思っていた。<BR>しかし、名人になれないということが、彼の心にこれほど重くのしかかってたとは。<BR>それほどまでに重みのあるタイトルであるからこそ、7回も挑戦をしてきたのであろう。(挑戦権を得るだけでもとても大変なことなのだが、そのあたりは本書を参照)<P>50歳での名人位獲得の裏で、彼は何を考え、どう行動したのかを理解することは多くの人にとっても有意義なことであろう。<BR>何せ彼は、将棋の勉強以上に運を味方につけるための行動に重きをおいたのだから。<BR>将棋という運のまったく入る余地のない世界に生きる人間が、「運」のつかみ方を語るということに、「人生」と「運」の関係の真理を感じた。

この本を初めて読んだのは、もう10年ほど前になりますが、ボクの人生にこれほど大きな影響を与えた本は未だにありません。<BR>今でも時折読み返します。<BR>謙虚さと笑顔の大切さ、そして著者の人柄の良さが、しみじみと伝わってきますよ。<BR>勝利の女神に好かれたかったら、まずはこの本です。

 座右に置きたい一冊です。「運」を呼び込むうえで大切なことが詰まった宝箱です。<P> 米長氏は50歳で将棋の名人位を手にしました。早熟の天才若手棋士がひしめく世界で、50歳の高齢(失礼)棋士が名人位に就くことは奇跡に等しい快挙です。将棋は掛け値なしの実力の世界。将棋の研究に没頭するのは呼吸をするように当然で、その他に勝負を左右する要因があります。それが「運」です。<P> 「運」を呼び込むには法則があります。本書では、運の女神に好かれる生き方の例が惜しげもなく紹介されています。この本を読んで、運を磨く努力は日常の随所でその人の姿勢として現れてしまうことを痛感しました。本当に何事も疎かに物事には当たれないものです。

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