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| 新撰組顛末記
(
永倉 新八
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晩年に語った話をまとめたもなので、記憶違い、忘れてしまい記者が補ったものなどがあり、全面的に事実だとは受け入れ難い本だとのこと。しかし実際に新選組に身をおいて、近藤、土方、原田、斉藤などの面々を間近に見て話をした者ならではの迫力がある。斬るか斬られるか、やるかやられるか。それは経験した者でないと分からない。この本には「経験者が語る」という重みがある。新しい時代を作るのに、いったいどれだけの犠牲を払ったのか。年老いた永倉が新選組を語ったとき、彼の胸に去来するものは何だったのだろう。 新撰組について、知らなかった秘話がたくさん。<BR>半分、永倉新八のハッタリかとも思ったりしたが、<BR>よくよく考えてみると隊士幹部しか知りえない<BR>情報が多いのでやはり貴重な一冊では。 本当の意味での新撰組の歴史を垣間見れたような気がします。実際に幕末に起こった出来事に関しては、永倉新八翁の記憶違いの部分もあるかと思いますが、やはりその時々の緊迫感は他の歴史書の比ではありません。新撰組が好きな方もそうではない方も幕末の貴重な記録書としてぜひ一読することをお勧めします。
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