地図を見るのが好きな少年でした。行く当てもなく地図のページをめくって楽しんだ思い出が有ります。今はすでに70歳を過ぎましたが、今も50年以上前に登った山や、この間旅行して感激した所を地図の上から改めて見るのが何よりも楽しみです。とあるウェブサイトの記事で本書の存在を知り早速注文、今朝から夢中で本書と首っ引きでパソコンを操作。今までは平面的な地図を頼りに楽しんでいたのが、今日からは目の前に思い出の山々などの風景が立体的に再現される感激を味わっています。時には自分が鳥になれる喜びも人には伝え難い気持ちです。<P>この本の著者で本ソフトの作者杉本さんが、この制作に打ち込んだ時はまさに今の私と同じ気持ちではなかったかと想像します。次の旅行の前には立体画面で景色を確認した上で出かける事を楽しみにしています。
カシミールは本当に良くできたソフトですねぇ。山に行く前にも帰ってきてからもいろいろな楽しみ方ができるソフトです。なので解説本があればカシミールを隅々まで使いこなすことができます。
カシミール3Dは地図ソフトというカテゴリーでは語り尽くせない豊富な機能を持ち、登山はもちろん、ツーリング、スキー・スケボ、ヨット、ハンググライダーなど山はもちろん海、空とアウトドア派から広く支持を得ているソフトウェアだ。展望図をコンピュータグラフィックで描くことから始まった不世出のフリーソフトウェアがこれほど広範囲に受け入れられたのは、GPSとの高度な連携やデジカメやWEBとの連携によるところが大きい。しかし高度なコンピュータソフトゆえの入り口の敷居の高さがあったことも事実。本書は初心者は一応の機能が使えるようになるように、中級者以上には作者ならではのTIPSを発見の慶びが味わえる、作者自らの解説本である。ソフト操作ガイド本はちまたにあふれているが、説明のわかりやすさ、ツボの押さえ方の見事さは、作者の献身的なユーザサポートの賜であろう。付属のCD-ROMにはカシミール本体に加え、日本全国の数値地図や関連ソフトも添付されており、これだけでカシミールができる「オールインワン」本である。関連情報も充実し、本書と連携したWEBでのサポートもある。カシミール初心者はもちろん従来からのユーザにとっても必携の一冊となるだろう。解説本の出版要請はカシミール登場当初からあったが、この時期に出版されたということは、収録バージョンをカシミールのひとつの完成形と作者が考えたためかもしれない。もちろんそれでもカシミールは進化する。