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| 小説を書きたい人の本―好奇心、観察力、感性があれば、小説は書ける!
(
清原 康正
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小説を書くという事は「ここが解らないから書けない」と<BR>いうことさえ、解りにくい作業だと思いますが、<BR>その不明点をくっきりと、図式的に示してくれている<BR>ので、万人がおちいりやすい欠陥を、的確に捉えて<BR>目からウロコです。良い例と、悪い例の両方があるので<BR>もっと解りやすいです。最近読んで悪評だった<BR>「頭のいい人の話し方、悪い人の話し方」等には<BR>悪い例ばっかりしか、挙げていないので、客観性を<BR>逆に感じませんでしたが、本書はとても<BR>客観的な見方で書かれていると思います。 この本の特徴は、ポイントがわかりやすく整理されていて、図表が多いことで、おまけに二色刷(一部多色刷り)になっており、中学や高校の学習参考書のような感じがします。<BR>内容としては、プロットの構成や描写、会話、書き出しとエンディングなど、小説作法のごく基本的なことが、非常に読みやすく書かれています。<BR>すでに小説作法の知識が多少なりともある人には物足りないでしょう。そのかわり、はじめて小説を書こうと思っている人のための小説作法入門書としては、おすすめできると思います。
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