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日本女性の外性器―統計学的形態論 ( 笠井 寛司 )

好奇心で購入。内容はカラーページ4割モノクロページ6割。<BR>実際にこれだけの資料を揃えた事実に圧倒される。只単なる卑猥な好奇心<BR>では成し得ない偉業。<BR>10代から40代まで幅広く網羅されており女性器に対する誤解や偏見を<BR>見直す資料として一般にも価値のある物といえる。<BR>編集作業はとてつもなく労力を要した事が容易に推察できる。<BR>余談だが見飽きる事は無い。少し視点を変えれば女性の顔写真を眺めて<BR>いるのと同じではなかろうか。男性版もあれば女性と同様自分の性器への<BR>コンプレックスから解放される人が多いと思う。

著者の笠井氏は、日本女性の性器の研究に生涯を捧げた婦人科医だが、本書は、著者が診察に於いて実際に遭遇した患者の性器に関する膨大な資料を分析・比較考察したもので質量ともに類書を圧倒している。<BR>医療の現場に於いては、自分の性器の形状や色が異常ではないかと人知れず悩む女性に少なからず出会うが、そのような女性が本書を一読すれば、女性器は千差万別であり、自分のそれが異常でも何でもないことが容易に理解されるのではないだろうか。<BR>将来的には、後継研究者によって日本女性以外の人種・民族に関する比較研究がなされることが期待されよう。

ああ

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