裏表紙を見てみましょう。<P>「すごいおいしい」「よろしかったでしょうか」「っていうか」「全然いい」「こちら~になります」<P>まるで、どこかで聞いた「ビジネスでは使ってはいけないよ」語録のようです。なぜ、それらの言葉が不快に感じるのか、と問われると、考え込んでしまう人は少なくないのではないかと思います。<P>この本は、それらの疑問を、文法的な面から突き詰め、氷解させてくれます。<BR>また、若者言葉なども、それらの言葉ができた経緯について、これまた文法的な面から、きわめて論理的に説明してくれています。それ故に、いささかくどい部分があるのは、ご愛敬。<P>やや突っ込みすぎた箇所があるのが難ではありますが、読んでおいて損はない一冊です。
「問題な日本語」をモンニチと略したりしてる人も多いようで。このあたりも問題でしょうか?表紙の「問題な日本語」と「キツネうどん」のセット、よくよく考えると不思議なセット。でもすんなり見れてしまった人、多いはずです。そんな、すんなり系まちがいをおかしている最近の日本語を再発見して驚く本です。<P> この本のいいのは、「まちがい発見」で終わらないところ。、これはまあいいじゃん、これは、これこれこういう理由で、的な視野の広さも持ち合わせている本で高感度、好感度大です。<P> さらによいのは脱力系だけど、ツボにはまる漫画のいのうえさきこさん、この漫画がなければ、「モンニチ」とはならなかったはず。いのうえさんの最新刊の「どんまい!わたし」も早速買い求めましたが、電車の中で読んでらんないほど、大爆笑でした。「問題な日本語」たっぷりなレビューでした(失礼)。この本を読むと問題箇所がわかります。
この内容でこの値段!<BR>マンガで爆笑、目次でニヤリ、気になる所だけつまみ読み、<BR>だけでも元は取れます。<BR>姉は「フロッピィ」について長年の疑問が晴れたそう。<BR>読み込むと、言葉の裏に潜む、人間の心理のあやみたいなものが見えてきます。<BR>「~じゃないですか」に2つの解釈があったとは!<BR>言葉の変化は「乱れ」ではなく、時代のキモチを反映する、<BR>適応と淘汰の過程でもあるのだから、そう目くじらを立てることもない。<BR>執筆陣の誤用に対する寛容さの根底には、そういった気持ちがあるようにも<BR>感じられました。<BR>1冊読み終える頃には、相手の立場に立った言葉遣いができるように<BR>なっているはず。<BR>「明鏡」が新時代の国語辞典のパイオニアなら、「モンニチ」は誤用辞典のパイオニアですね。