ルネッサンス ― 再生への挑戦 みんなこんな本を読んできた ルネッサンス ― 再生への挑戦
 
 
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ルネッサンス ― 再生への挑戦 ( カルロス・ゴーン 中川 治子 )

彼が日本にやって来たとき、リストラを出来ない日本人がフランスから代りによこした人物だと思った。セブンイレブンと異名を取るほど仕事好きのフランス人とも思っていた。今回、この本を読んで初めていろいろな事がわかってよかったと思う。自分の会社でも経営者がもっとクロス・ファンクショナリティに力を入れてくれていればもっとなんとかなるのではないか?しみじみ経営者に恵まれない自分は日産の今の社員をうらやましく思う。でも本を通して彼と仕事での解決するヒントをもらえたことは良かったと思う。

 カルロスゴーンとは,どんな人か.どんな風に日産をしようとしているのか.ルノーとの関係は?<BR>そんな興味を持つ人におもしろいと思う.<BR> 経営については,クロス・ファンクショナル・チームと言う手法が示されているが,手法よりも臨機応変な彼の熱意と力がすごい.<P> アメリカとフランスの経営手法が対比も興味深かった.行間に学ぶところ大いなる物があった.<BR> 明快な方針,力強い牽引力,方針の浸透のさせ方,公開性,日本の政治家にも読んでもらいたい.<BR> 

日産に来てからのゴーン氏の活躍はいっぱい目にします。<BR>しかし、彼がこの日本の地にくるまでどこで何をどのように学んだのかという視点でこの本を読むと新たな発見が多数あります。<P>「ビジネスの世界で師と呼べるひとはと問われても、誰かひとりだけ挙げることなどできない。むしろ、トップ経営者から現場の労働者まで、出会ったすべての人たちがマネジメントに関して常に何か新しいことを教えてくれたのである。」<BR>「収益の上がる会社にしたいなら、マネジャーには問題の核心を見抜く能力が不可欠である。」<P>「従業員達が知識や教育を心から渇望していることに気づいた。(略)従業員が出世の道を開き会社にもっと貢献できるような訓練をどれだけ切実に求めているか、私は何度も痛感した。」<P>「リーダーはみずから現場に出て、部下を心から案じ、支えようとしている事を伝えなければならないという信念である。過酷な状況では、とくにそれが大切だ。口先で何を言っても従業員は受け入れはしない。」<P>「会社の財政難を救うために退職を余儀なくされるーそんな形で辞めるのは真っ平ごめんだった。私は精一杯働き、能力の許す限りピークに上り詰めたあとで引退したいと思っていたからだ。」<BR>「世界はフランス国境をもって果てるのではないことを人々は忘れている。」<P>「会社も社員もみずからを伸ばしていかなければならない。社員はより大胆に、より積極的にビジネスに取り組む必要がある。(略)能力の限界まで自分を引き上げなくてはならないのである。」<BR>「人は次第に懐疑的な考え方を克服し、支持者へと変わっていく。そして、それがはずみとなって支持者から参加者へと変貌する。」

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ルネッサンス ― 再生への挑戦&nbsp;&nbsp;&nbsp;6843億円の赤字を抱え、瀕死の状態だった日産を3310億円(過去最高)の黒字へと導いた奇跡の男、カルロス・ゴーン。本書は、そのキャリアと経営哲学・手法、プライベートについて語った初めての本である。プロローグにあるこんな一節が、本書の性格をよく表している。「人が白旗を掲げて降参するような厳しい状況で会社を立て直す―― どうしたらそんなことができるのでしょう?(中略)ぜひゴーン流マネジメントの秘訣を教えてください―― この種の質問を浴びせられるたびに、私は途方に暮れてしまう」 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書は、ゴーンが経営の秘訣について語ったものではない。本書に著されているのは、知られざる彼の学生時代からミシュラン、ルノー、日産までのキャリアの記録であり、そこで彼が下した決断の数々である。とはいえ、30歳という若さで南米事業を統括するCOOに就任し、ハイパーインフレに悩まされるブラジル事業を成功に導いた話や、北米事業のトップに就任し、ユニロイヤル・グッドリッチを統合した話、ルノー、日産を瀕死の状態から復活させた話などは、究極のケーススタディーといえるかもしれない。また、彼が折々の決断にどんなポリシーを持って臨んだか、状況をどう分析し対応したか、といった話も参考になる。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書にはまた、転職の話や家族の話、友人の話など、彼自身のプライベートについてのエピソードが数多く紹介されている。たび重なる転職・移住を前向きにとらえ、協力を惜しまなかった妻の話や、良いアドバイスをくれた友人・上司の話などは、どんなときでも誠実さを忘れなかった彼の人柄とあいまって、成功するビジネスパーソンに必要な要素とは何かを考えさせてくれる。グローバルに活躍するビジネスマンとしてのゴーンの人生は、非常に劇的で、それだけでも読む価値がある。(土井英司)
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