自分より専門性の高い人たちのチームの長になって、自分が何をしたらいいのか、悩んでいました。この本を読んで、その悩みが解消しました。いかに皆の知恵をチームの目的に向けて集め、創造的に融合させるか、そのノーハウが詰まった物語です。その過程でチームが活性化していくことがよくわかりました。小説になっているので、読みやすく、自分の今の立場を考え合わせやすかったです。
小説形式をとってファシリテーションについて解説した本。フィクションではあるが具体例なので、ファシリテーターが何をやっている人なのか理解しやすい。一般的なファシリテーションの解説書だと「ファシリテーターっていろんなことやらなきゃならないな」としか思えないことでも、リアルに何をするのかが見える。<P>・・・ただね。一流のファシリテーターがやるとこんな感じです、というのを見せられても、これからファシリテーションをやってみようとする人にはいま一つ実感に欠けるわけです。いわば、イチローのスーパープレイ集(時々珍プレー集)を見せられているような印象で、物語としてみるのはよいかもしれないが、これをもとにファシリテーターをやろうというのは、ちょっとどうかな、と思われる。蛇足になるが、そういう点からみると、「ファシリテーション・リーダーシップ」は未熟なファシリテーターが成長していく過程を描けていて有益です。<P>著者が理事を務められている協会の宣伝がそこはかとなくされていたり、解説とストーリーがごっちゃでわかりにくい、などの突っ込みは入れられますが、個人的に一番気になったのは上述のストーリー設定です。わかりやすいけど、その点で減点一。
2003年に上海に来てから、部下を持つ立場になり、会議を<BR>開催したり、部下に指示をする必要が生まれてきました。<P> また、日ごろの会議が不毛なものが多いこともあり、専門<BR>書で勉強する必要があると思い、この本を手にとりました。<BR>小説形式で、やさしくファシリテーションを勉強することが<BR>できます。重要なことは、「わかった」だけでなく「やって<BR>みる(実践する)」ことだと思います。<P>◆感銘を受けたところ<P>p.ⅲ ファシリテーションとは、「人と人とのインタラクショ<BR>ン(相互作用)を活発にし、創造的なアウトプットを引き出すもの」<P>→会議は、偉い人の独演会ではなく、出席者全員の知恵を絞り、<BR>色々なアイディアを組み合わせて(ブレインストーミング)、<BR>一つの結論を導き出し、実行するためのものである。<P>p.11<BR> リーダーズインテグレーションの部分は、新任のマネージャー<BR>がいかにすばやく新しい組織に溶け込むかをサポートする方法の<BR>一つ。是非、やってみたい。