ポーターは経済学の理論を経営学に持ち込んで、この本に書かれている業界構造分析と経営戦略論を完成しました。 優れれた商品やサービスを提供することで企業の収益性が向上するのではなく、業界構造のあり方によって決まるというのが、本書の最大のポイントです。「収益性に影響を及ぼす5つの力」に沿って分析をしていくと、メディアに書かれている企業動向の真意やその行動の結果を知ることができます。 一般的に一読して分かりにくいと評されています。全体3部から成っていますが、まずは1部を熟読してください。2-1-3-6-7章の順番に読むと良いです。 本書の分析方法を仕事で使っていますが、的確な企業分析ができます。 必読の1冊。
最近では競争戦略Ⅰ・Ⅱが出ているので値段的にもそちらでポーターの入門を済ます方が多いのかとも思いますが個人的にはこちらからはじめたほうが良いのではないかと考えます。競争戦略Ⅰ・Ⅱはどちらかというとこれを読んだ上での応用の話という印象を受けたので基礎として読んでおいて損は無いと思います。また、戦略論の入門レベルで読んでみても後々で意味が改めてわかるという事はあっても論理が一つ一つしっかりしているのでそれ程苦は無く読めると思います。
言わずと知れた不朽の名作であるが、マーケティングの専門家以外の人は最初の3章を読めば十分である。かの有名な差別化・集中戦略もファイブフォースモデルも最初の3章に単純に説明されており、原典を読むことに価値があると感じます。