昨今、大手企業ではリストラの一環として早期退職者を募っているようです。先日もJTでは募集に対して3分の1の社員が応募したという新聞記事が目に飛び込みました。わが社も例外ではなく、身近な仲間が何人かある程度のお金と夢を抱えて辞めていきましたが、そんな中に「賃貸経営は不労所得だから...」と言って第二の人生に希望を抱いた同僚がいます。「頑張れヨ!」と送り出しはしたものの心の中では「そんな訳ないだろう」という疑問を持ち続けていた折、松葉氏の本に巡り会い、その仲間のことを思いながら一気に読み下しました。読み終わった感想は「やっぱりな!」でした。土地、家屋を商品と考えるなら、その価値は買い手が決めるも。マーケッティング、商品企画無しに胡坐をかいているだけで売れる訳がありません。ましてやこのマイナス成長の時代に。どの業種でも同じだなという一種の安堵感とともになんでも卓越した戦略、戦術、リスクヘッジ無くして事は成らないことを胸に刻み込みながら、その仲間の成功を祈っている今日この頃です。
家を建てようと考えていたのですが、ローンの支払いことなど、いろいろと悩んでいるときに、もう一つの選択の方法として、アパマン経営について勉強中にこの本に出会いました。<BR>読んでいくうちに、自分でも驚くぐらいアパマン経営に対する興味がどんどん沸いてきて、早速、建設業者や不動産業者へ連絡を取り始めましたが、この本に書いてある通り、いい業者さんって、本当に少ないという事がよくわかりました。自分ももう少し、いろいろと勉強して、失敗しない賃貸経営者を目指したいと思います。この本との出会いがなかったら…と考えると、ちょっと、怖い思いがします。
経済原則からいえば持家も賃貸も損得はないはずなのに、国策として持ち家が奨励されてきたこと及び土地の値上がりが続いたことにより、土地建物が資産として偏重され、賃貸住宅は借手保護に偏った借地・借家法の影響もあってむしろ粗悪な方が良いとされてきました。しかし、いまや土地は所有から利用へ、資産から資源に変わりました。また賃借人イコール家を持てない貧乏人ではなく、賃貸は賢者の選択となりました。このような時代に勝ち組となるには経営戦略と努力が必要です。借手が満足する良質の賃貸住宅を高く貸すことで、空室リスクと家賃滞納を抑える戦略。土地活用を不動産投資として考え、キャピタルゲインに頼らず、インカムゲインを重視すること。返済期間を長くとり毎年のキャッシュフローを良くして運転資金を蓄えておく「ダム経営」。家賃保証会社に頼らず自分で経営することが大切であると筆者は説きます。なるほどそうだったのかという思いを何度も味わいました。目からうろこが落ちる思いで一気に読みきりました。