冒頭から喩えがよく解らない。喩えから本論への繋がりが怪しい。<BR>私の頭が追いつかないという問題かもしれませんが。<BR>読者サービスはいらないから本論に集中してくれた方が、分り易い。<BR>後半から読み易くなった。<BR>本文を読み終えて、「はじめに」を飛ばしたことに気づき、読んでみて、この評価になった。<BR>「笑顔で覚悟を決めて会社の構造改革に取りかかろうではありませんか。」
オビに「伊藤忠商事会長 丹羽宇一郎氏」の言葉<BR>「なるほど。この発想ならITと一緒に成長できる!」に<BR>つられて買いました。<P>本書は、装丁や、タイトルから受ける印象と違って、ミクロとマクロ<BR>の視点を駆使し、新時代と組織、企業と個人、<BR>個人の仕事=会社の生産性向上を提案した、いい本でした。<P>脱工業化社会なのに、いつまでも、古い時代の因習や、<BR>組織、個人の生き方を引きずっていてはイケナイ。<P>企業と社会システムとITのあるべき姿を、時には、大所高所から、<BR>また時には、現場感覚をたっぷりと交えながら、<BR>たいへん読むやすい文章で、変化を気づかせてくれます。<P>前半は、ざっくり言ってしまえば、経営組織としての会社<BR>の、古い習慣、文化、組織、さらに企業間のつきあい<BR>を思い切って変えましょう、ということ。<P>後半は、ITとネットが偏在する時代には、<BR>個人や組織の働き方や、<BR>会社間の関係、個人間の関係、さらには個人と会社、<BR>世界の中の個人のネットを使ったつながり方を変化させて<BR>いきましょう、と言っています。<P>印象深いのは、日産ゴーン社長が行ったことを、その核心を<BR>整理し分析するくだりは、圧巻で記憶に残ります。<P>また、ITの普及で、今時の海外出張事情と、管理職がITを駆使し、<BR>現場をまわさなければならなくなったこと、24時間365日、<BR>どこにいても、ITとネットで仕事ができる時代に、<BR>ほんとうに必要なことは、何なのかも考えさせられます。<P>本書を貫くのは、<BR>「小手先の変革ではなく、大きく革新しましょう」と<BR>いうメッセージでした。
前作に続いて一気に読むことが出来たという点では、予想していた通りの本でしたが、前回よりも「意味が深い」話題が多いと感じました。<P>記述は本当にわかりやすく例えも身近に思えましたが、「会社のしくみ」をテーマとしているだけあって、自分の働いている会社や自分自身は果たして生き残れる動きをしているのか(2億年後の「イカ」なのか・・・?)、読み終わったあとちょっと不安になってしまいました。<P>会社という組織や自分自身が、正のスパイラルに乗れるためにも、「きちんとしくみを理解し、考えて行動しなければ」、そんな気にさせる本でした。