ドラッカーの著書を一冊読んだのは初めてです。それまで、ある種の雑誌などでの特集などは何度か読みました。このマネジメント「エッセンシャル版」は今の自分が置かれている立場と、役割をこなすための考え方の再認識のためにと思い購入しました。いわゆる基礎、基本の見直しには最適で、事例を交えたドラッカーの考え方は大変わかりやすいと思います。これからマネジメントに携わる方、もう一度基本を振り返って考えてみたい方には最適な本だと思います。
P.F.ドラッカーが1974年に書かれた「マネジメント 課題・責任・実践」(1400ページ程)を基に、ドラッカー及び訳者が重要と判断した箇所を抜粋した書籍である。<P>当時の例示を基に書かれているが、これらの例示は、マネジメントの基本と原則を示す為のものであり、変わらざるものである。とドラッカー自身が書籍の中で語っている。<P>書籍の中には、数多くの意味深いドラッカー語録が書かれており、ドラッカーを読んだ事がある方ない方問わず、マネジメントに携わる方は、一度は読んでおくべきだと考えます。
マネジメントの大家、ピータードラッカーの「マネジメント-課題・責任・実践」から重要な部分を抜粋した「エッセンシャル版」である。その題名のとおり「基本と原則」を体系的にまとめあげた良書である。私と同様、ドラッカーを味わうために「手ごろな一冊を」と買った読者は多いはずだ。<P>その内容は非常に高尚で、また基本原則を列挙することでマネジメントというコンセプトを体系化しているために、身近なケースや多くの実例をもとに書かれている他の本とは一風変わった独特の格調の高さがある。ある種、教科書的な読み物であり、哲学的な力強ささえ感じられる。経営学を専攻する学生などドラッカーファンであれば、たまらないであろう。<P>この本を読むときの注意点は、ここに書かれていることが如何に現実の身近な我々の諸問題とオーバーラップできるかであろうと思う。体型化された理論は美しく見栄えはよいが、実ビジネスの中でそれを生かすことができるのは、読者の力量によると私は考える。そこがこの本を「良書」とするか単なる「教科書」とするかの分かれ目であろう。