読みやすいしおもしろい。<BR>ただ、その理論は日本でも話題になったがどうなんだろう。いつも思うのは、いくら製造しても需要や買い手がいない物は何しても駄目なんじゃないかなということ。<BR>だからこの理論の前提は、少なくともそこで製造するものは売れてるもしくは必要とされているという状態が必要で、そういう前提の中で、そこの工場で収益を出すために無駄を省くという理論でしょう。それがまた他の工場との全体最適なんて問題になり出したら通用しなくなるような気もするし。<P>だから、この理論がすべての企業に適用されたら、不況なんてなくなる・・・ていうことではないんだよね。
TOC理論(制約条件の理論)を(ストーリーとしても<BR>おもしろい)小説を通じて知ることができる本。<P>擬似体験を通じることで理論より感覚に訴え、多くの<BR>人が共感が得やすく「浸透し易い」本だと思います。<BR>(特にびっくりしたのは、この本を多くの学生が自主<BR>的に読んでいると聞いたときです。確かにTOCは企業<P>だけではなく、課題解決の一般的思考方法だと思います<BR>-その意味では、本書のハイキングでの例はとても分<BR>かりやすい)<P>TOC理論はマクロ(全体)最適を考える合理的選択方法の<BR>考え方だと思います。<BR>本書やTOCに批判的な人はミクロ(個別原価や具体的課題)<BR>の最適に優先順位を置く思考の人ではないかと思います。<P>TOCを「当たり前」と言うことは簡単ですが、実際はミク<BR>ロの問題解決に重点を置いて、TOCは軽視されがちなのが<BR>世の中の平均値ではないでしょうか?<P>徹底的にミクロを追求して行くアプローチ(個別の部品の<BR>質を高める、個人の能力アップ等)と全体適合のアプロー<BR>チ(統合された全体の質を高める、チームの能力アップ)<P>は、互いに重要であり、また、使い方によっては互いに相<BR>反する考え方ではなく、相乗効果が期待できるものでない<BR>かと思います。<P>こんな読み方をしましたが、いかがでしょうか?
パーソナルコンピュータがネットワークで結ばれて<BR>企業のデジタル化が加速して米国産業が現在の<BR>繁栄にあるのは理解はしていたつもりです。<BR>でも、それは単純に事務処理がコンピュータ化されれば<BR>いいわけでもない。というのも疑問の1つでした。<P>その疑問に対する答えの1つがこの「ザ・ゴール」<P>機械メーカーの工場長のアレックスがさまざまな問題点を<P>恩師ジョナのヒントを元に解決しつぶれかけた工場を<BR>再生するまでを家族との確執なども織り交ぜつつ<BR>一気に読めるエンターテイメントにしあげています。<P>ここで用いられているプロジェクトの最適化の手法は結局<BR>常にシステムをフレキシブルにして問題点を把握して<BR>最適化しつづけなければいけないという基本に立ち返るところが<BR>ミソ!でしょうか。<P>時代的にはちょっと古いのでこの後がどうなるのか<BR>知りたいところです。