大事なことは、システムで何をさせたいのかをハッキリさせること<p>私も過去に、<BR>・既存のルールに合わせるのか? システムの思想に業務を合わせるのか? <BR>という極論を何度か議論した経験があります。<BR>その中でも既存のルールに会わせてシステムを構築したケースは、かなり悲劇的な結末を迎えたものです。<P>中小規模の企業にERPを販売するというテーマは、現在多くのシステム関連会社さんが取り組んでいます。コンサルティング手法で参考になるところもあったのではないでしょうか。顧客への提案やソフトの導入を大企業と同じように行っていては意味がない。当たり前のことかもしれませんが、改めてうなずける指摘でした。<P>小説としては、いかにもアメリカらしく(?)合理的に話が進み過ぎるところに違和感を感じずにはいられなかったので星4つとしました。<P>システムの専門家達に機能性をたくさん説明され、何か言い返したいのだけど言葉にできなかったという人達の良書です。<BR>反撃する武器(話法)を与えてくれる本だと思います。
前2作とは、登場人物も代わり新鮮な気持ちで読んだ。個人的には前2作同様感銘を受けて読んだが、実際に今の自分の業務の中で本書の内容を生かそうと思ったら、強力なトップダウンでの意思決定が無い限り難しいのではないかと思った。
読後の感想は、掲題の一言に尽きると思います。<BR>また、ERPシステム導入検討企業についても同じことが言えるのではないか。と感じました。<P>日本語版では、ゴールドラット先生が、TOCやERPを導入したのに、各組織における旧来のルールをそのままにしておいたら、壊滅的な問題を起こす。これが言いたかったこと。<P>という非常に親切な前書きを書いておられるのですが、本編を読み終えると、その言わんとする意味が、強く印象に残るようなつくりとなっています。<P>当たり前といえば、あまりにも当たり前のことなのかもしれませんが、「いや、本当に大丈夫だろうか?」という問いを発することができたら、この一冊の本と読み終えるのに費やした時間は、天文学的なリターンをもたらすのではないかと直感しました!すでに、英語版では出ているのかもしれませんけれども、このTOC理論をサービス業に応用するとこうなる・・というものが出ているとすれば、ぜひ、読んでみたくなります。製造業における事例をサービス業にあてはめると、どうなるか。不明なる私は、その転換をうまくできずに、今、一歩のところという感じが強いのですが。<P>しかしながら、この一冊の放つメッセージは、より普遍的に通暁すると思います。「システムは入れたけれど」「コンサルタントも来てるけれども」という状況においてどのような問いを発するべきか・・ということです。ね。