MBAの標準的な教科書として採用されているとのこと。<P>「企業経営」の「あるべき論」が理論と実務 両面から捉えられています。<BR>本書だけで、全てを網羅しているわけではないものの、著者の考える企業価値の創造について、極めて有効なヒントを探し出せる本だと思います。<BR>1頁目から最終頁まで、論理の混乱がなく、矛盾なく纏まっており、持論の限界点も示されており、現段階で入手できる教科書としては最適な本だと思います。<BR>さすがにマッキンゼーを感じさせる、理論と概念だけではなく、実務を通じた示唆がふんだんに盛り込まれており、入手可能な企業の決算書等を片手に、手を動かしながら読みすすめると得られるものも倍加するのではないでしょうか?<P>「企業経営」に携わっている方のみな!ず、営業等をされている方が読んでも、営業過程における意思決定、企業人としての自分の評価基準等に対し、多大なヒントを与えてくれると思います。<P>上記の通り本書は首尾一貫して「著者の考える企業価値の創造」の観点からかかれていますので、本書以外にも同様の書を読むと更に視野が広がってよいのではないでしょうか。
Valuationについては、この1冊で十分だと思います。「Valuationって何?」というレベルから丁寧に解説され、かつ、ケーススタディも盛り込まれているので、実務でも大変参考になりました。<BR>Valuationに関する本は多く出版されていますが、複数の本に手を出すよりも、この本を完全に理解できるまで何度も読み返す方が効率的かつ効果的だと思います。
経営者の使命とは何か?価値創造とは何か?こうした一見抽象的に聞こえる疑問に極めて明確に具体的に答えてくれる。この本を理解すれば経営者として「なぜこの意思決定をすることが合理的と言えるのか?」という質問にはっきりと答えることが出来る。Valuationという題名だが企業の価値を計るということがValuationの目的の全てではなく全ての経営者に必須のスキルであることがすぐにわかる。企業の存在価値というものはいくつもある。それらの中で「株主価値の創造を目指す経営者こそが健全な企業をつくり健全な起業こそがより盤石な経済や高度な生活水準、多くの雇用機会や事業機会を創出する」というのが筆者の哲学であり、それを実現する方法が克明に示されている。まさに現在の日本企業の経営者の蒙を啓く!!!と言える。Valuationにはマーケティング、戦略、会計、ファイナンス、、、と全ての知識を総動員することが必要だ。また、人のやり方を学ぶだけでなく場合場合によって自分で考える能力が求められる。例えば「資産が生み出すこの部分のキャッシュフローに対して債権者が請求権を主張することは合理的か?合理的ならそれに答える義務がある。合理的でないなら請求に対して会社の資源を使って努力する必要はない」といった判断力は単に他者のやり方を踏襲するだけでは身につかない。Valuationはartisticな部分が多く、とても一読しただけでは咀嚼しきれないが経営を学ぶ上でこの本が正しい方向を示してくれることは確かだ。