「参考になる点が少しでもあれば・・」と思い、あまり期待はせずに購入しました(副題が副題でしたし)。ところが、読んでみるとよくまとまっており、必要最低限のことは網羅されてるように思えます(心理面、損切りの重要性、実践的かつ簡単なチャート分析法などなど)。個人的に参考になったのは、「損失比率を1:2以上に設定する」という方法。これは、損切りラインと期待できる利幅が1:2以上と判断できたものに限りトレードしようとする手法です(損切りラインと利幅の設定に多少の知識・経験は必要になってきますが)。これだけでも読む価値はありました。また、まだ検証してませんが、週足チャートを使った「だまし」の避け方。これも参考になりそうです。その他、重要なこともさりげなく書いてあります。 難点を敢えて申しますと、巻末に著者の1年間の取引明細が掲載されているのですが、字が細かい上に証券会社のHPのフォーマットそのままなので、取引をおうのに一苦労します。この辺、もう一工夫されていれば・・。
株を売り買いする際の市場の心理ではなく、自分の心理に重点を置いて説明されているのが、とても参考になる。もちろんその時の心理など重々承知なのだが、分かっていてもついやってしまうことをこうやって指摘されると、素直に自分を見つめ直すことが出来る。どれだけ銘柄選択の技術があっても、心が弱いと相場で勝ち続けることは出来ない。たとえピストルを持っていても、心が弱くて引き金が引けないなら、ナイフしか持たない相手に刺されてしまうだろう。しかし、しっかり作戦を立て、それを実行するならば、たとえナイフしか持たなくとも、このマーケットという戦場で生き延びていくことは可能である。ま、そのくらい心理面の調整は重要よ、って事がしっかり書かれているので、最近調子悪いなって人には特にお勧めな本だと思います。<BR>ただし、全取引明細を見ると、ほとんどが売りから入ってるのと、基本的に東証一部銘柄しか売り買いしていないのでそこは注意。また毎月100万円ってもともと原資はいくらでやってんのか書かれてないのはちょっと…。確かに東証一部銘柄が一番テクニカルに素直な市場ですが、ある程度資金が有る方でないと、この本の毎月100万てのは無理でしょう。販売元が「月100万儲ける」とか陳腐な台詞を立て並べたせいで、せっかくの良書が悪書っぽく見えてしまうのが非常に残念です。
株式投資の基礎を勉強した後にこの本を購入しました。この一冊に詳しいチャートの見方はもちろんファンダメンタルズ分析のポイントが書かれていて、この一冊を読めば基礎からまた一歩ステップアップできます。<BR>また、著者の失敗談で投資の怖さもきちんと説明している所も良いと思いました。