行政書士という職業。<BR>いったい何をしている職業なんだろ?<BR>はっきり言って、知らないですよね。<BR>おそらくこれが一般の方々の共通する意見だと思います。<BR>そんな疑問を瞬く間に解消。<BR>それくらい強烈な効果のある小説です。<P>行政書士の仕事を、様々な事例を元に展開。<BR>実際の仕事内容が楽しく理解できますね。<BR>行政書士の仕事内容という観点から読んでも、<BR>また小説として読んでも十分面白い。<P>行政書士として仕事がしてみたい人はもとより、<BR>行政書士の資格に興味がある方々にとって<BR>必読の書であることは間違いないです。
行政書士の世界を描いたビジネス小説である。ビジネス小説には役立つ情報・知識が盛り込まれているものの、人物が生き生きと描かれていないことも多い。その点、この本の主人公・カンナ(26歳)はとても魅力的な女性だ。<BR>作者は食事シーンにも手を抜かない。築地の定食屋のウニ・イクラ丼、老舗店のトンカツ、インド料理店の野菜カレー、そしてオフィスで食べるホカ弁など、どれもこれもなんて美味しそうなのだろう。<BR>カンナがいつもローカロリーの栄養ドリンクを飲んでいる、ということがわかる台詞がある。その一言だけで、行政書士の多忙な日常とカンナのキャラクターがリアルに感じられる。芸が細かい。<BR>ところで、カンナのモデルは、現役行政書士である作者自身なのだろうか?
どのような業務であるか一般に知られていない「行政書士」のお仕事紹介、魅力的な登場人物たちと読み応えのある物語、小説に沿った諸々の実務についての解説の3点全てを1冊でまとめられており著者の構成力には敬服致します。私は全く専門外の仕事をしていますが楽しく読むことができました。読後には、すっかりと著者のファンになっていました。次回作を期待しています!