環境ISOの認証取得を文科系の人間が取り組もうとする場合、環境関連法規に疎い点がネックになるわけです。本来、法律であるわけですから、例えば法学部出身者がわかりにくいようでは困ってしまうわけですね。<BR>ところが、本書は整理が行き届いているため法学系出身の私が読んでみても、心理的な拒絶反応が起こらないのです。簡潔な整理、読みやすいレイアウトなどなど全体的なバランスが取れているということです。<BR>ISOを自力取得される方の机の上には規格の本とこれは必須じゃないでしょうか。
ISO14001の認証取得する場合実際問題として最初の難関は、環境法だと思います。<BR>14000関連は、参考書がたくさんあって何を選んでよいか分からないばかりか、買い出すと重複内容のものを何冊も買ってしまって、様式などどちらを採用しようか迷って、いいとこ取りした挙句辻褄が合わない、ということになりかねません。<P>この著書は、環境法の解説書で、使ってみて一番整理されていて、実際の法律文書を紐解く時でも何条の何項というように掲載されているので便利です。<BR>これだけで足りるということはなく、環境六法等で条文を一度は当たっておく必要がありますが、後で確認する時などは、この本のまとめた内容が役立ちます。条文を紐解くのは結構大変ですから・・・。<P>法解釈なども、法文を紐解くのが一番ベストですが、法律、政令、省令、条令や、特定施設の適用条件等を分かりやすく解説しているのも非常に役立ちます。<BR>環境法の参考書としては、最も役立ちました。
ISOに関連する各法律について制定の背景を含めた概略が記載。ISOを考えるにあたり、読者が事業主である場合、どの法律に気を配るべきか、自らの事業にかかわりのある法はどれかということが分かり、読者が研究者である場合はISOがどの流れで進んでいるのかが分かる本。分かりやすいが、いわゆる関連法律紹介に従事しており、参考に辞書的においておくと便利だが、タイトルの通りあくまで「環境法」に特化している事は留意すべき(ISO申請等、具体的活用性には欠ける)。