この本は地球環境をテーマにした本です。<BR>このようなテーマの情報は、これまでに新聞や雑誌、テレビ、インターネットなどで見聞きし、<BR>それなりに理解しているつもりでしたが、<BR>自分自身でこのような本を購入したのは初めてでした。<P>最初・・書店で目にした時に、本のタイトル「地球のなおし方」という言葉に心惹かれるものがあり、<BR>また装丁や内容にかわいらしい色遣いやイラストが施されていたので、<BR>子供にも読みやすいかなと思い、購入に至りましたが、<BR>自宅でじっくり読んでみると…かわいらしい見た目とは裏腹に?<BR>何とも骨太な内容で驚きました!<BR>でも、小学校高学年以上の子供なら、伝えたい内容は理解できると思います。<BR>(部分的に難しいと感じる箇所もあるかもしれませんが、<BR>「根本的な問題は何か」ということが感じ取れればよいのではないでしょうか。)<BR>大人にも(大人にこそ)是非、お薦めです!!<P>私はそれまで個々の事象において環境問題を考えることはありましたが、<BR>この本を読み、「地球上のすべてがつながっている」ことを実感しました。<BR>この本は多角面から多岐にわたって検証し<BR>(人口、食糧生産、工業生産、資源の消費、汚染物質の排出など)、<BR>それらを1つのシステムとして考え、この現実を踏まえた上で、<BR>今後の私たちの未来を選択しなければならない<BR>(=これが解決策である)と伝えています。<BR>私たちは今直面している現実、今後予想される現実を知り、<BR>今後も持続可能な社会を築いていけるようにしなければならないと思いました。<BR>1つの個(個人・企業・国などという単一のレベル)の利益を優先するのではなく、<BR>1つの地球というレベルで物事を考え、<BR>「世界中の人間が将来にわたって、ひとしく幸せに暮らしていく」ことを共通の目標に、<BR>少しでも早く地球の未来を考える対応を取る必要があることを強く感じさせられました。<P>各国首脳に是非読んで頂きたいです。
今まで、知っていた環境問題がシステムでなく点による<BR>解決(目先の・・)だったのに対して、この著書では<BR>仕組みから改善されない事が指摘されていて<BR>新しい視野を得ることが出来た。<P>環境問題への大枠でのシュミレーションは<BR>分かりやすいです。<P>環境問題に関わらず、未来に向かって<BR>生きる事を考えるきっかけになっていると<BR>僕は思います。
05年3月に出版された「成長の限界 人類の選択」を翻訳する過程でこの本のプランが浮かんだということで、上記の本と親子関係になるのがこの本である。<P>まず何より、デザインとイラストが良い。前掲書と同じ図表が、より見やすいデザインに生まれ変わっていて、それらの図表をみているだけでも、大切なポイントをかなり理解できる。<P>この本の重要キーワードのひとつは、「システム思考」である。<BR>つまり、この本が訴える「地球のなおし方」とは、「地球環境をシステムとして考える」ことに始まるわけである。ところが、これがわかったようでけっこう難しいように思う。<P>基本的には、ストックとフローとフィードバックという流れで説明されているのだが、もうすこし整理されたまとめ方になっていても良かったのかなと思う。これはぼくだけの感想かもしれないが、本のデザインは優しそうなのだが、中味はけっこう手ごわいという印象だ。<P>「なおし方」というとき、つい連想されてしまうのは、「地球を救う○○の方法」みたいな、具体的行動例なのだが、この本で扱っているのは、あくまで「思考法」だと言える。哲学ということもできる。<P>データの紹介とさまざまなパターンのシミュレーションに多くのページを割いていて、1200円は安いといえる。「地球環境」への関心があるならば、とりあえず持っていて良い本だといえる。<P>最後に苦言をひとつ。<BR>坂本龍一氏が推薦の言葉を書いているのだが、「地球にとって1、2を争うほど大事な本」というのは、ちょっと言いすぎだと思う。それで星4つになった。