”人物表現集”といった本です。<BR>およそ国語辞典などで想像する辞典にはなっていません。<BR>もちろん掲載された内容はあらゆる著名な作者のすばらしい人物表現の数々ですが、目的の言葉を探しづらいと感じました。<BR>・文芸書のようなハードカバーのためにページがめくりづらい。<BR>・本の側面に辞書のような五十音のインデックス印刷はなく、<BR> 目次と索引によって目的のページを探します。<BR> しかしページ数で探すことはできません。<BR> すべての引用句に付加された連番にて検索します。<BR>・難しい漢字にはフリガナがあります。<BR>・ページは3段で構成されています。
結論からいうと、作家を目指す人は必須の辞典です。まずは、書店で立ち読みをしてください。<BR> 理由は3つあります。<BR>第一に、売れている作家の比喩を使っているので良い比喩がたくさんある。たとえば、村上春樹さんの比喩なんかもたくさんあります。<BR>第二に、自分が小説を書くときの参考になる。<P>第三に、普段電車や町を歩いているとき、どのように人物を描写するかの良い参考になる。<BR> 以上から、この辞書を強く推薦します。
人体を各パーツに分け、「頭」なら「形・地肌・禿(はげ)・坊主・雑」などに分類し、描きたいまたは説明したい人物の特徴を近現代の作家150人の著作からその表現の例文を読み、参考にする辞典。<BR>これはもう9000例を読む辞典ですね。いろんな表現があるものです。びっくりします。<P>巻末に索引と出典一覧があります。ここから作家・作品を追いかけることができますが、知らない人もいるし、品切れ・絶版もずいぶんあるんじゃないかなと思います。それがちょっと残念ですね。<BR>この辞典を用いて私の顔を表現すると、どういう文章になってしまうんだろう。まだトライしてないけれど、するべきかなあ、やっぱり。