仕事関連
|
▼お仕事のご依頼
執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。
▼広告のご依頼
MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。
|
| 二つ枕
(
杉浦 日向子
)
杉浦日向子氏の作品を手にするのは、この「二つ枕」が初めてであった。<BR>少なからず衝撃を受けたのではあるが、集約すると次の二点に絞られるように思う。<BR>ひとつは、「初音」「荻里」と遊女の美しくもはかない名を章につけられた作品の語り口がシンプルであると同時に、リアル、精緻であること。もうひとつは浮世絵に吹き出しをつけたような構図や絵そのもののセンスがとてもいいこと。漫画、と言っていいのか迷うくらい(と言っても、私が漫画文化を低くみているわけではないのだけれど、いや、むしろ愛好しているのだけど)ひとつひとつのコマの絵がポストカードにしてしまえるくらい上手である。<BR>江戸の口語をそのまま使っているのであろう、登場人物の台詞は、実は内容そのものは艶っぽく、リア!に女郎の生活や心理を描いている。それぞれの章のタイトルになっている、遊女もまた、いい女たちなのである。私は中でも「荻里」姐さんに惚れた。<BR>最後に、この本の解説を小説家の北方謙三氏が書いておられるが、その中で、北方氏とともに宮部みゆき氏も杉浦日向子氏のファンであることを知り、さらに感動した次第。
二つ枕
↑ご購入はこちらからどうぞ。
| |
|