見た目、第一印象、現代社会においてもそれは大事であり、人を判断する材料になる。就職活動や営業においてもそれは大事である。ただ、この本を読むと、それに限ったことではないが、その人の本質を見抜く力が相手に要求され、見抜く力のないものは外見やその作られた態度で人を評価してしまう。もちろん、自己表現をし、自ら本質を知って貰うにこしたことはないが・・・<BR> この本は恋愛・結婚というものをテーマとして取り上げているが、それだけではない伝えようとしているメッセージが込められている気がする。<BR> 余談だが、登場人物のダーシーとサッカー日本代表の中田英俊が重なって見えるのは私だけであろうか…?
古い作品なので物語の単調さはあるものの、退屈せずに楽しめるのはやはり原作の力でしょうか。翻訳も現代的で、いわゆる「翻訳調」ではないので読みやすいのですが、どうしても敬語の使い方に違和感があります。敬語を正しく使わないと、登場人物の身分や時代感覚などを表せないと思います。高貴な人の言葉とは思えない言い回しが気になります。
一番安かった岩波の「高慢と偏見」を読んで、訳のひどさに幻滅してこちらを購入しました。確かに岩波よりはずっといいのですが、それでも話し方の不自然さなどが目立ちました。ほかの方のレビューに「素晴らしい訳」と書かれていたので期待したのですが、それほどいいとは思えませんでした。女性の丁寧な話し方というのは(現実にもなかなかお目にかかれないので)難しいのかもしれないですね。頭の中でいろいろ読み替える作業が必要です。でもまぁ、それに慣れてしまえばエリザベスとダーシーの恋のカタチにグイグイ引き込まれていけました。<P>この作品に興味をもったのは映画『ユー・ガット・メール』の影響でした。もとは恋愛小説の好きな方ではなかったのですが・・こんな素敵な作品に出会えたことがとても嬉しいです。BBCのDVDも見たし、今は原語でも読んでいます。何度読んでも心ときめくお話です!