内容はとてもシンプルです(訳者の解説の方が長いぐらいです)。書かれた時代が古く、また翻訳本なので例え話が身近に感じられないのが、残念でした。<BR>だが、このマイナス点があってもタイトル通り「アイデアのつくり方」については簡潔に、しかも実行しやすく書いてあります。<P> 本も軽いのでいつも手許において忘れて頃に気に入った部分を読み返す本としては最適です。
本書は、アメリカで「創造的思考に関する古典」と称されているらしい、非常にコンパクトなアイデアづくりの参考書です。もともと広告コピーライターであった筆者が、「アイデアをどのように手に入れたら良いか?」というイシューに対して答えるために書かれたものです。<P> 本書が提示している「つくり方」の柱は、<BR>1.データ収集<BR>2.データの咀嚼<BR>3.データの組み合わせ<BR>4.ユーレカ(発見)の瞬間<BR>5.アイデアのチェック<BR>という5段階の、単純明快で誰でも理解できるプロセスです。しかし、実践できている人はおそらく少ないでしょう。<BR> 本書の利用方法としては、本書に示す上記プロセスに従いながら、クリティカルに自分の思考過程を問い質す、検証してみるというのが、私なりのお勧めであり、クリエーティブシンキングの近道と言えるのではないでしょうか?<BR> 本当にデータを収集しているか・目先にあるデータだけで言っていないか? データを解釈しているのか? 一つのデータだけに頼って反証されるデータを揃えているか・他に考えることはないか? ユーレカに至るまで粘着力・集中力を持って思考しているか? といった具合です。<P> 私が出逢ったのは営業現場に身を置いていた4年前、それ以後いつも鞄に入れていますが、その当時で既に23版を数えているから、やはり古典の良書と言えそうです。
アイディアってこんなふうにいろいろなところに沢山あるんだな。<BR>簡単そうだけど難しい。<BR>そんなふうに思わないでって。<BR>どんな些細なことでも楽しめるようにもっていこうよってね。