入門書らしく、わかりやすい説明です。<BR>在庫管理に携わっている人は、必ず知っておかなければならない概念が説明されております。<BR>ようやくすれば、需要予測・実績・誤差を分析し、予測の精度を高め、在庫削減・欠品回避につなげるということ。<BR>ただ、少し残念な点もあります。<BR>正規分布などの数式の説明が不十分で、統計学を勉強していないと少し難解かと思います。<BR>大学の頃に統計学を受講した私でさえ、昔使った教科書を少し開いてしまいました。<BR>また、この本を読めば、すぐに需要予測が始められるわけではありません。<BR>需要パターンの作成と選択は自分で行わなければなりません。<BR>よって、この本だけでは不十分だと思います。<BR>実際にトヨタなどの製造業で行っている需要予測方法をケーススタディする必要があると、思いました。
私は業務で実際に需要予測をしています。<BR>本書を読みながら「そうそう!」と何度うなずいたことか。<BR>実際に仕事で悩んだ事柄がすべて網羅されており、著者陣は机上の理論ではなく<BR>実践で十分な経験を積んでいることが十分伝わります。<P>しかも難解な用語や数式はほとんど登場せず、直感的に理解しやすい<BR>文章、図式となっています。<P>同じ業務をしている同僚に見せたところ<BR>「なんだこれ?俺たちが悩んでたことが全部書いてあるじゃないか」<BR>と驚嘆していました。<P>これから自動発注などに携わる方、携わって壁にぶち当たり悩んでいる方<BR>目から鱗です。絶対のお勧めです。<P>あえて難点を挙げれば私たちのようにすでに自動発注を運用している<BR>人間からすると「もう一歩」踏み込んで公開して欲しい部分もありましたが<BR>それはもう企業秘密の部分でしょうからそこをケチつけるのは酷でしょうね。<P>自動発注(特に完全自動発注)は流通系ではどこの企業も成功していない<BR>と言っても過言ではない中、これほどの内容を公開した著者陣、キャノンシステムソリューションズさんに感謝です。
スライド図と説明文書という構成になっているので、まるで、パワーポイントでプレゼンを受けたような印象を持ちました。<BR>ユーザーからしてみれば第6章需要予測システム、第7章需要予測システム導入時のポイントが参考になります。需要予測とは、誤差も予測するということがよくわかりました。<BR>全体的に地に足が付いて、実用的でよくできており、販売数量と生産数量の乖離に悩んでいるユーザーにお奨めの書籍です。