前作の「現場力を鍛える」で遠藤氏のファンになりましたが、今回も<BR>期待を裏切らない、クリスプで読みやすい実務書になっています。<BR>変にアカデミックな表現やレトリックを使わず、平易な表現で<BR>まとめられ、内容の質の良さをジワリと感じました。<BR>「見える化」は、まったく新しい手法ではなく既にトヨタを初め一部の<BR>優秀な日本企業の常套手段になっていますが、今あえてそれにスポット<BR>ライトをあて、本質を明快に解説したところに本書の意義があると思い<BR>ます。 ITの爆発的な普及により益々情報が溢れ、やるべきことも溢れ<BR>る中だからこそ、「見える化」による選択と集中が重要になってくるのでしょう。 <P>シンプル、明解、痛快な良書ですね。
~「見える化」といえば、実際の事業改革の必須条件であり、ERP、CRMなどのような「派手な響き」はないが、実業を熟知した人間であれば、見える化なくして、改革はあり得ないということはよく分かっているだろう。それぐらい大事な概念だと思う。<BR> 今までは、テーマがあまりにも地味であるため、大事であることは分かりつつも洗練された形でまとめた本などが無~~かったし、このテーマで集中的に論じられたものもあまりお目にかからなかった。その意味で、今回、このテーマに意欲的にチャレンジしたことは高く評価できると思われる。<BR> しかし、内容は、「見える化」というシンプル、かつ奥深いコンセプトを裁ききっていないという感がある。なるほどいろいろな視点で分類、ケースを取り上げているが、ページ数を埋める~~ためか、やや無理な分類もあるし、なにより、ここまでくるとしつこい感じがする。皮肉にも文章という媒体で「見える化」を表そうとしてしまったため、「見える化」というコンセプト自体が、やや「見えにくく」なっているのが残念だ。おそらく、ここに書かれた資料などを5-6枚のパワーポイントの綺麗なチャートにまとめれば、もっと「見える」ようになるのでは~~ないか。ぜひ、次回作に期待したい。もう少し、図やチャートなどを工夫して「見える」ようにしていただき、もっと具体的な例を沢山ちりばめてくれればよりよかったのではないか、と思う。~
企業活動の様々な状況を文字通り見えるようにすることにより、組織力が高めていけるということを様々な事例も交えながら説明してある本。姉妹本の「現場力を鍛える」と同様、読みやすい平易な文体でありながらさまざまな気づきが与えられます。組織がうまく機能しないと悩みを抱えている人におすすめです。