とにかく最高コンサルティング業に興味があ者のみならず、手に職を付けたい日本中のビジネスマンにとってこれほど解り易く、かつこれほど読んだ後自劊の「実力」向上に役立てられる本がかつてあっただろか。この本には、この手の本によくある「抽象的で何言ってるのか解らない」内容は一切ない。全て明日の芊分の具体的なアクションにつなげられる「具体論」だ㊊??が惜しげもなく書いてある。私は読後「す、すばらし。これぞ自分が教えて欲しかった戦略的発想法だ」しばし感動覚めやらずでした。時々ありますよね、「こんなすごい本をこの価格で読めていいのていう本が。これはまさにそれでした。<P> 今や日本把高峰のコンサルティングファームと言って過言ではなボストンコンサルティンググループ(BCG)の、そも実力派ナンバー1パートナーの御立氏(もうテレビお馴染みですね)が満を持して書き下ろした渾身の戦犊論なのだから、面白くないわけがないとは思ったが、これほどすごいとは。。。ただただ脱帽です。読みなが、「こんなことまで教えてくれちゃっていいのって太っ腹なところだなー」と感心しきり。<BR> とかく、日本中の「手に職付けてデキルようになりたいビジネスマン」諸氏に是非読んでもらいたい一冊です
インサイトとはナンナンだろうか。本書では、インサイトを「勝てる戦略の構築に必要な頭の使い方、ならびにその結果として得られるユニークな視座」だと言い、この新たな戦い方を作りあげる能力を身につけた者だけが、自らを差別化し、競合優位に立つことができると言う。なるほど、確かに、例えばポーターの戦略論などは、誰でも知っている定石であって、今更新しくもなければ付加価値にもならない。MBA的な知は当然のものとしたうえで、さらに実際の場面から知見を獲得することが競争優位になり得るという主張は、至極当然なものだ。<P> 本書ではインサイト=スピード+レンズと定義する。<BR>スピードを上げるためには、「(パターン認識+グラフ発想)×シャドウボクシング」が如何に大切かがわかる。特筆すべきは、論理的思考にとどまってはならないと明快に言い切っている点だ。なるほど、言われてみれば論理的思考は多段階の官僚組織構造(ピラミッド構造)みたいなもので多くの蓋然性を積上げないと結論を導出できない。この点、右脳と左脳とをコラボレーションさせ、蓋然性ある飛躍を導こうとする、「(パターン認識+グラフ発想)×シャドウボクシング」の考え方は、確かに身につけたい思考プロセスだ。<BR> また、発想力を高めるための道具として、レンズの比喩を用いて、感度の良い多様な切り口を提供する。拡散・フォーカス・ヒネリの各3次元、計9つの視点は、バリューチェーン、進化論、KFS、ユーザーになりきるなど、戦略論では目新しくはないが、しかし、汎用的である。<P> いずれにしても、本書はインサイトにたどり着くまでの知見を与えてくれるが、結局、何度も実践してみてやっとインサイトにたどりつくのだろう。シャドウボクシングを重ねることによって自らの実践力を高めることが、結局、一番の近道なのだ。
イメージとして外資系コンサルの方が書いた本というと「わかりにくい横文字を使ってなんとなく凄い!と思わせているものの、実際は読み手にとって何のためにもならない」といったものが多くありますが、この本は本当にわかりやすい!文章は社会人1年生でも理解できるよう平易な言葉でかかれており、この本のキーワードの「インサイト」も冒頭部分に説明されているので、まず筆者が何を我々に伝えたいのかを把握して読みすすめて行くことがきますます。既存のフレームだけにこだわらない創造的な戦略が求められる現在、すべてのビジネスパーソン必須の「戦略脳」を鍛えるにはもってこいの本です。