東洋経済らしく、グラフとランキングを多用して、IT・ネット業界の入門書となっている。こういうのは本当に得意ですね。おそらく、執筆人は、文章を先に考えるのではなく、グラフとランキング、それにどういう配色にするかを先に考えて作っているんでしょうね。<P>同時に東洋経済らしく、幅広くカバーしているので、ひとつひとつは突っ込みが浅く、分かったようで分からない。今のところ新しい情報が盛り込まれているのが頑張っているともいえそうだが、新聞を丹念に日々読んでいれば知っている内容が多い。まあ、もっと詳しく知りたければ、別のソースに当たれということでしょう。<P>やや面白かったのが、「ネットは新聞を飲み込むか?」などのコラムと巻末のランキング。後者は、時価総額が売上高の多寡とは関係ないことが一目瞭然だ。<P>値段の割には頑張っていると思います。
本書の発行元である東洋経済をはじめ日本経済新聞社など各社から<BR>いわゆる「業界地図」本が出版されているが、本書はその中でも<BR>IT・ネット業界として括り出した異色の業界分析である。<P>ライブドアによる放送と通信の融合や、ソフトバンクによる携帯電話<BR>事業への参入など業種の壁を越えたM&A等の動きが加速している中で、<BR>そうは言っても何となく関係ありそうな「ネット」と「コンテンツ」の<BR>業界をまとめて分析したという意味では現実のビジネスに即しており<BR>視点も狭すぎず広すぎずで 非常に実践的な一冊と言えるだろう。<P>特に他の分析本ではまず目にしたことがないような項目、例えばネット<BR>金融、各種ソフトウェア業界から果てはアニメ業界まで取上げられており<BR>実用度は高い。この本に登場する一企業で事業企画として競合他社の<BR>分析や市場規模調査などを行っている私はすでに常に手元において<BR>活用しているがこれからネット業界に就職する方にも是非オススメしておきたい。<P>巻末に楽天、グーグルなどの主要企業分析と時価総額ランキングなど<BR>の参考データがあり各社の売上高と時価総額なんかを比べてみると<BR>それだけで結構楽しめます♪ ヤフーちょっと稼ぎすぎだろ、などなど。