~ひとたび災害でも起ろうものなら<BR>いつ誰が生活困窮者になってもおかしくない世の中ですので、<BR>まだ本当に困っていない私もこの本を読んでみました。<BR>著者の実体験に基づく話からは<BR>社会の仕組みの見えにくい部分を知ることができると同時に、<BR>自分自身もその中で生きているということを再認識させられます。<BR>日頃与えられるものだけで満足している私に~~とって、<BR>改めて「権利」というものについて考える良い機会になりました。<BR>この本に書かれているノウハウは、<BR>生活保護の申請のみならず、あらゆる社会の仕組みと対峙する時に<BR>きっと役に立つものと思われます。<BR>もちろん、まだ本当に困っていないあなたにとっても。<BR>※索引があるといざというとき便利かも知れません。~
『どんな人であろうとも生活困窮状態に放置されるべきではない。生きているだけであなたにはそれだけの価値がある。それが「人権」ということだ。』とある。しかし、これが真実として私たちの日常の生活にあたりまえの権利として浸透しているかといえば、そうではない。この本に描かれているような状況に私も遭遇したことがあり、当事者ではなかったけれども本当に嫌な思いをした。この本は生活困窮状態にある人が1人でも、その状況を立て直すことを可能にすると思わせる。<BR>これほど多くの情報を網羅しながらもこの値段しかつけなかったことに著者の人々への思いやりを感じる。
生活保護を取るときに、気力が満ち溢れている人は少ないのではないだろうか。<BR>他人を信用できない、役所に泣きつくくらいなら一人で堪えるなどと<BR>頑なに孤独になりながら壊れそうな心を抱いている当事者は<BR>結構いるのではないか。この本の力強いメッセージ、そして正論。<BR>反論のしようがないが、それだけの戦うエネルギーがないものには<BR>苦しく感じる。<P>願わくは、そんな人の身近にいる人たちに読んでもらえたらと感じた。<BR>戦う気力は他人の心によって生じてくるような気がしてならない。