幕末の戊辰戦争をモチーフに、徹底したリアリズムやSF考証を追求したガンダム小説です。<BR>ミリタリー的描写の細やかさをもって知られるセンチネルという作品ですが、一方で時代や世代という初代ガンダムが持っていた遺伝子を直系的に受け継いでいると感じます。<BR>時代が変わっていくのに耐えられず反乱を起こす男達、年配者や経験に揉まれる若者など、決して天才でも異能者でもない等身大の人々の織り成す生が描かれているといえるでしょう。
ムックは当時写真ばかり見ていて、小説を知らなかったので読んでみたら、これが実に良かった。写真が無くても、とにかくかっこいい!そしてメカの合体変形や、機動性などの性能が、きちんと戦術上必要であることが理解できた。<BR>人物もストーリーも結構好きで、イラストも良く、至れり尽せり。<BR>欲をいえば、主人公たちが飯を食ってたときのような、そういう戦争以外の普通のエピソードがもっと欲しかったところ。<BR>アニメなどの映像媒体では出来ない、小説ならではの良さが出ていると思う。
模型雑誌・モデルグラフィックスにて連載された、<BR>ガンダムのスピンオフ企画、”ガンダム・センチネル”<BR>の小説パートを膨らました作品です。<BR>普通の小説としても、十分面白いですし、<BR>ガンダムファンならば、なおさらです。