科学は専門ではありませんが、感覚的に危険を訴えるだけでなく論理的に経皮毒の恐ろしさが理解できる著書と思います。時折化学物質の危険性が新聞などで取り上げられたときは注意しますが、のど元過ぎれば忘れがちです。このように日常が危険物に満ちていることに驚かされます。ほとんどの人が無自覚で使っているのではないでしょうか。私は愛煙家で肩身の狭い思いをしています。その危険性は自覚して、自己責任で回りには迷惑もかけないように配慮しています。「たばこ」のように明示的に危険度が表示されていればわかりやすのに。かなわぬ今では、このような書物で消費者に正しい情報が伝えられることを歓迎します。
ずっと探していた本がココにあった!だれも教えてくれない、日用品の恐さを教えてくれる本だと思う。TVCMなどのイメージだけで商品を選ぶのではなく、成分をみて賢い消費者になり、そんな人がどんどん増えればきっと市販されている商品の内容だって考えなおされるはずだから・・・意識改革を!!
こういう消費者主体の「危ないから要注意!」本は、周期があるかのように世間の話題になるが、この本は一読の価値あり。食べ物にはやれオーガニックやれ有機農法と気をつけても、肌につける(しかも毎日使う)ものには意外と無頓着で盲点だったりする。そこを、ちゃんとすくって明文化した著者の社会的貢献は小さくないのでは。タイトルも「経皮毒」と、覚えやすく絶妙。<BR>欲を言えば、傾向は詳細が述べられているのに、対策(こういうものが安心域に入るなどの具体例)もたくさんのページを割いて書かれてあればもっとよかったかも。コスメ、スキンケアにももっと切り込んでほしかった。はっきり言って、この本通りにすべての化学品を避けて生きるのは不可能に近いだろうが、化学品にあふれた日常生活の不健全さ、危険さを再認識し「できるだけ避ける」の気持ちをしっかりもつことこそこの本が目指すところではないだろうか。健康を気遣う母にも贈ろうと思える1冊。