仕事で使える一冊です。<BR>理論と実践の両方がバランスよく記述されています。<BR>会議の前など、時々、読み直しています。著書に感謝です。
【概要】<BR>「問題解決や合意形成を促進する技術」としてアメリカで生まれたファシリテーションを、著者は「集団による知的相互作用を促進する働き」としている。単に会議の運営方法にとどまらず、ファシリテーションを組織に働きかけるものとして捉えている。<P>本書は以下のような内容になっている。<P>(1)ファシリテーションの技術とは何か<BR>ファシリテーションがもたらす効果として、ア)学習スピードの向上、イ)チームの相乗効果の発揮、ウ)メンバーの自律性の育成が挙げられている。<P>(2)ファシリテーションの活用分野<BR>ビジネスでの問題解決、組織変革、まちづくり、教育など幅広い範囲に応用可能であることが示されている。<P>(3)ファシリテーターに求められる4つの技術<BR>ア)場のデザインのスキル、イ)対人関係のスキル、ウ)構造化のスキル、エ)合意形成のスキル、の4つを基本スキルとして定義し、詳細に紹介している。<P>(4)実践のショートストーリー<BR>ショートストーリーでファシリテーションの実践場面が紹介されている。<P>(5)章別のブックガイド<BR>本書の章別に参考文献が挙げられている。<P>【コメント】<BR>訓練されてない者でも一時間半ほどで読了することができる手軽なテキスト。ファシリテーションに関して、最も体系的かつコンパクトにまとまった良書と思う。まさに日経文庫の面目躍如、入門のため教科書としては最適ではないか。ファシリテーションの基本的な要素については十分なものが含まれている。<P>ただ、日経文庫の紙面の中では語り尽くせなかったり、説明不足になっているような点は、著者の他書「問題解決ファシリテーター」や「ファシリテーションの技術」を参照することが求められる。<P>特に便利なのが、巻末についているブックガイドで、これから学習を深めようとする者にとっては、非常に便利な参考文献一覧になると思う。<P>誰にでも薦めることのできる基本書である。
組織のパワーを引き出すためのファシリテーション技法の説明です。ファシリテーションってなんなの?その技法として、どのように効果的な会議を進めていくか(進め方、人選・・・)、相手を理解する技術、質問する技術、観察する技術、素早く効果的な意思決定を行う手法、技術が紹介されています。<P>使える技法の紹介です。「こんな会議やっても・・・」という場合、コミュニケーションや意思決定の技術を知りたい、もっと上手く話しを進めたい、という場合~よくあると思いますが~のヒントが見つかると思います。<P>読みやすく、明日から、チャレンジ!というぐらい簡単に、そして具体的に説明してありました。