この本は、人を動機付ける最も効果的な方法は強みを活かすことであるという観点から、強みを解剖し、強みの源泉を探り、強みをビジネスに活かす方法を述べている。<P>特筆すべきことは、本書一冊毎に付与されているIDにより、日本の読者が日本語で、強みを構成する才能の基となる資質を測定するStrengthsFinderにアクセスすることが可能になることである。このアセスメントツールは、Gallupが200万人のインタービューの結果から、ポジティブ心理学のモデルに基ずいて開発したもので、読者は180の質問に答えることにより、34の資質のパターンから自分の強みになりうる5つの資質を特定することが出来る。著者は強みとは、学習と経験によって知りえた知識と、行動のための手段であるスキルと、無意識に繰返される思考・感情・行動のパターンである才能とが、組み合わさって生まれると述べているが、この才能の基となる自分の5つの資質を知ることが出来るのである。<P>私は、コーチであるが、クライエントにこの本を渡して5つの資質を探って貰い、その結果を基にキャリア開発や人生設計を一緒に考えたいと思っている。<P>強みを活用することや、強みを土台にした企業を築くことについての章は、有益な示唆に富むものの、もっと詳しく書いてほしかったとの感がないでもない。しかし、この部分はGallupが事業を展開するところなのだと考えれば、その訳は容易に理解できる。
読んでから1年ほどが過ぎました。組織の中で上司と部下がそれぞれの特徴をつかむことで、より良好な人間関係とコミュニケーション、そして高い仕事のパフォーマンスをお互いに達成する一助となるかもしれません。<P>実際のところは、上位5つの評価を得て、「あなたは○×やったっけ?じゃあわたしとおなじ。」ぐらいにしかなっていない。これは使い方が悪かったんじゃないかとも思う。この本の内容のトレーニングがアメリカにはあるようで、すべての特徴を順位付けしたひとを知っているが、果たして役に立っているのかはわからない。<P>ただ、自分の強みを再認識できるという利点もあり、「動物占いでコアラです」といったような、自身の特徴を文字で認識したいひとにはよいかもしれない。
ストレングス・ファインダーから得られた結果、「親密性」「学習欲」「運命思考」「分析思考」「目標指向」が得られました。34の強みの詳細を読むと、自分に当てはまると思われる強みは10もない中で、前述の5つの詳細は、まるで自分のことを知っているかの様に思えたくらい、納得がいく説明でした。また、この5つの強みからマネージャに向いているらしい事もかかれており、既に管理職である私はなお一層納得する内容でした。他のレビュアーの方の中には「強みをどう伸ばすかが書いていない」といったご意見もありますが、強みを知ることができれば自分の行動基準、行動方針をできるだけ強みに合わせて行けば結果的に強みを伸ばす事につながっていくと思います。<P> 尚、五つ星でない理由はマネージャーの方には「まず、ルールを破れ」を先に読んだ方が良いと思われる点と、正直いってくどい程にある観点を説明する等でしょうか?<P> ちなみにストレングス・ファイルダーは幾つかの理由から、たった1回だけWEB上でチャレンジでき、180問を1問20秒で回答することになります。回答中に誰かに声を掛けられたり、ネットワークが不安定な環境では気を付ける必要があります。