ルービン回顧録 みんなこんな本を読んできた ルービン回顧録
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

ルービン回顧録 ( ロバート・ルービン ジェイコブ・ワイズバーグ 古賀林 幸 鈴木 淑美 )

確率論的な思考(蓋然性思考)を自分の信条として、ゴールドマンサックス、大統領経済諮問委員会、財務省のトップとしていかに意思決定をしてきたかという、ルービン氏の意思決定の回顧録である。<P>特筆すべきは、経済理論がルービン氏の蓋然的思考を経て、いかにワシントンの政治の中で実現されていくのかが詳細に述べられていることである。なかでもメキシコの債務危機やアジアの通貨危機に介入する中で、モラルハザードと金融危機回避という矛盾する選択肢の中からをいかに適切なものを選択肢し、議会に承認させていくのかという過程をクリントン大統領や経済諮問委員会、またグリーンスパンFRB議長、後のサマーズ財務長官との会話を通して描かれていきます。経済理論を書いた本は多いのですが、実際にいかに様々な経済理論が妥協も交えながら政策として実行されるのか、この本のように具体的に書かれた本は少ないように思えます。<P>また、とくにこの本に好感が持てるのは、自分がした意思決定の状況を実に客観的に述べていることです。自分の意思決定の失敗も素直に認め、いかに自分が判断ミスをしたのか冷静に分析している点です。非常に参考になります。著者いわく、そのような性格が著者本人がアービトラージャーとして成功した要因だと述べています。<P>さらに、この本はクリントン政権の経済政策を評価する上で大変貴重な本だとも思います。スキャンダルに関するクリントン氏の本が多い中で、クリントンが新設した大統領経済諮問委員会の初代委員長であるルービン氏が、いかなる経済政策が考え出され、それがどのような紆余曲折をへて実現、時には挫折したかが描かれてあります。<P>500ページ以上ある本ですが、その1ページ1ページ非常に楽しんで読めると思います。

在職時からイタリアンスーツに身を包み、「政治家にしてはお洒落な人だなー」と思っていました。本の詳細は別の人に任せますが、少年時代をマイアミビーチで過ごし、ウォ-ル界で成功し、彗星の様に政界に現れ、そして軽やかに去って行った彼の人生の底流に流れる、「世の中に確実なのものなど一つもない」という確信こそ、昨日は中国今日はインドと漂流する今の日本人に染み渡るお言葉ではないでしょうか。「信じる前にもっと調べろ、もっと世界を知れ」、投資コーナーの本に飽きた人にお薦めです。

 クリントン政権で国家経済会議議長、財務長官を務めたロバート・ルービンの回顧録。ハーバード、LSE、イエール大学ロースクールでの学生生活、ゴールドマン・サックスでの裁定取引から共同CEOといったビジネスの経験、政府の仕事、それからまたシティグループでのビジネスという彼の経歴があますことなく語られている。 <BR> 彼の思考の根底にあるのは「この世に確実なものは何もない」という世界観であり、こうした前提に立って蓋然的意思決定を行うという。これは彼のキャリアを通じて貫かれているものである。 <BR> 本書の最大の魅力は、クリントン政権の内幕が当事者の視点から語られている点であろう。こうした回顧は他の高官からも出されているが、本書に読み手をひきつけるのは、いかにして国際通貨・金融危機に対処しようとしたのかを記した臨場感であろう。 <BR> 本書の見解については批判も多々あろうが、90年代のアメリカ経済政策を再検討する上で不可欠なものと位置づけることができる。

ルービン回顧録 ↑ご購入はこちらからどうぞ。
ルービン回顧録
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

ルービン回顧録